230281214 ヘレナ・D. plug・ロキ 理砕『常夏の涼顔』
数日後――
【ヘレナ】 今日もいっぱい、 おまけしてもらったよ
たくさんのかき氷を手に、 ご機嫌のヘレナ
また得意の交渉術で 売店のおじさんに まけてもらったようだ
【ヘレナ】 はい、これ みんなにもあげる
そう言って、 姫たちに配るヘレナ
えらく気前がいいんだね マスターが彼女に声を掛けると…
【ヘレナ】 ふふっ、 先輩に言われたから 観察眼を活かせって
【ヘレナ】 だから、あれ以来、 そうするようにしてる
【ヘレナ】 みんなのことを観察してたら、 みんなのこと… 前より好きになったよ
【ヘレナ】 だから、これからも 一緒に戦いたい
【ヘレナ】 絶対に…みんなで このビーチを守ろう
微笑む彼女
【ヘレナ】 観察眼を活かすことで、 仲間への想いが変化する
【ヘレナ】 それに気づかせてくれたのは先輩 感謝してるよ
マスターの言葉により、 心境の変化を果たしたヘレナは、 また新たなスキルを獲得していた
【ヘレナ】 そうだな、この力… 理砕『常夏の涼顔』と名付けるよ
【ヘレナ】 先輩にもらったこの力で… これからも戦っていく だから、いつも一緒にいるよ
…と、マスターの目を見つめる彼女
【ヘレナ】 でも、それよりほんとは… もっと伝えたいことがあるんだ
…え?なに? と、尋ねるマスターに、
【ヘレナ】 もっとよく観察してみてよ
【ヘレナ】 分からないなら… 海の上で教えてあげようか、 くふっ
と、笑うヘレナ
伝えたいことって… まさか、好きって告白? それとも、またウソ?
【ヘレナ】 くふっ、ヘレナのこと… 少しは分かるようになったか?
その真意を見抜くことは出来ないが、 とにかく彼女の笑顔は キラキラと光り輝いていた
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