230311212 カシウス・獣刻・ウロボロス 繋ぎ止める縁の輪
本当に心配したんだよ そう言うマスターに、
【カシウス】 平気…
と答える彼女
だがマスターは問う どうして、みんなと 一緒に遊ばないの?
【カシウス】 ……遊ぶより、 見ている方が好きだから
本当に…? と、尋ねるマスター
【カシウス】 どうして?
そう聞き返す彼女に、 マスターは続ける
さっき言ってた… 『海はなくならないから』って、 どういう意味?と
【カシウス】 ………
その問い掛けに、 彼女の言葉が詰まった
海はなくならないけど… 仲間は…いつか、なくなると 思ってる?とマスターが尋ねる
【カシウス】 ………それは
少しの沈黙の後、 彼女が心のうちを 語り始めた
【カシウス】 『仲間』という存在は…
【カシウス】 円環の因子ではない
【カシウス】 いつかは消えて、 なくなってしまうもの…
どうして? 尋ねるマスターに、 彼女が答える
【カシウス】 キラープリンセスは… 戦い続ける存在
【カシウス】 でも…永遠に戦うなんて不可能… いつかは傷つき…やがて……
【カシウス】 仲間とはそんな…… 儚い存在だから…
初めて、彼女の 胸の内を聞いたマスター
何か、言ってあげようと思った、 その時…
【カシウス】 …!
【カシウス】 おしゃべりの時間は、 終わりみたい
ビーチに、異族の大群が現れたのだ
武器を取り、戦い始める仲間の姫たち
【カシウス】 ………私も
武器を取り出した彼女に、 マスターは宣言する
円環ではないかもしれないけど…
【カシウス】 …え?
絶対に死なせない、誰一人!と
そう叫んで、 戦いの場へ行くマスター
【カシウス】 ………
その背中に続き、 彼女も敵の方へと駆けて行くのだった
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