Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

View on GitHub

230321214 ガ・ジャルグ・獣刻・イーリス 獣血『彩雲の夏空』

View script in lisp

sea_beach_day.png

数日後――

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 はい、もっと力抜いて

今日もガ・ジャルグは、 マスターにサーフィンを教えている

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 それだと、また落ちるわよ

『どぼ~~~ん!』 彼女の言葉通り、 また大きな水しぶきを上げるマスター

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 ふふ、しょうがないわね

彼女は、相変わらず 上達しないマスターに イライラもせず、

教えることを 楽しめるようになっていた

そして、 彼女の心の変化は それだけではなかった

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 ねえ!

隊の姫たちに声を掛ける彼女

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 マスターだけじゃなく…

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 あなたたちも一緒にやらない? サーフィン

先日、傍若無人な態度を 取ってしまった姫たちにも サーフィンを教えるようになったのだ

謝ることはしないが、 その態度で気持ちを示した彼女

初めは戸惑っていた姫たちも、 ガ・ジャルグの変化を受け入れ、 教えを乞うようになり始めた

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 なんか…不思議な感覚…

お互いが歩み寄った結果、 優しさという心の成長を 手に入れた彼女

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 まるで体の奥底から… 力が湧き出てくるよう

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 こんなの… 今までなかったわ

彼女は新たな力 獣血『彩雲の夏空』 を手に入れるのだった

みんなを教え終わった後、 居残り指導をくらうマスター

その中で彼女は、 マスターに話し始める

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 また一つ、 気づいたことがあるの

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 わたしの心は、 ずっと曇り空だったのかも

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 至高という光をひとりじめしたくて 誰も近づけないように 近づかれないように黒い雲で覆ってた

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 でも、マスターが光を… わたしの心に虹を掛けてくれた

そう言って、マスターを見つめる彼女

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 だから今度は、 わたしがあなたの心に…

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 虹をかけたいの

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 ふふっ

2303211.png 【ガ・ジャルグ】 これからもずっと… あなたのそばでかけ続けるわ 七色の虹をね

…と、照れくさそうに微笑む

それは、 七色の輝きを放つ 至高の笑顔だった

Next: 230341211

Back to index