240011104 アルテミス 『神聖プール王国の誓い』
この日、マスターはたくさんの プリンセスに囲まれていた 皆で楽しく遊ぶ予定、なのだが…
【アルテミス】 マスター
アルテミスに声をかけられてしまった これは、風紀を乱していると 怒られるのではと思い言い訳をする
【アルテミス】 なんですかその態度は 私が怒ると決めつけないでください
【アルテミス】 …私は、以前の一件で 考えを改めたのです
【アルテミス】 私のために汚名を被ろうとした マスターの精神は とても高潔なものでした
【アルテミス】 一緒に遊ぶくらいなら、 風紀は乱れないでしょう
【アルテミス】 ただし 一線を越えることだけはないよう 私がしっかりと見張りますので
遊ぶことを許してくれたアルテミス マスターは安堵しながら みんなと遊ぶことにした
マスターが近づくのを見て、 キル姫達は次々と マスターの腕を引っ張ろうとする
【アルテミス】 腕を掴まずともマスターは ついて行ってくれますから あまりマスターに触れないように
厳しく叱責するアルテミスに キル姫達もしぶしぶ 手を引っ込める
何人かのキル姫は これくらいいいじゃないか、と 抗議するのだが…
【アルテミス】 風紀を乱すわけには行きませんからね ひとりがマスターに触れると その後収拾がつかなくなりますので
【アルテミス】 マスターは、なにがなんでも 私が守り通します
誇らしげに笑うアルテミスを見て マスターは、アルテミスはブレないね と言いながら笑った
【アルテミス】 そんなことはありません 私は確かに変わりました
【アルテミス】 マスターの清い心が…気高さが 私に新たな力を与えてくれたんです マスターとともに戦う新たな力…
【アルテミス】 私はこれを 『神聖プール王国の誓い』と 呼ぶことにしました
【アルテミス】 これでもっともっと マスターの力になれるはずです
【アルテミス】 不思議ですね マスターの力になりたいと思うと 胸の奥が温かくなります
【アルテミス】 …マスターには私がいないと 駄目だと思っていましたが…
【アルテミス】 むしろ私の方こそ マスターが必要だったのかも しれませんね
真剣な表情で面と向かって言われ マスターは無性に恥ずかしくなる
誤魔化すように、もっと遊ぼうと促し 走り出したが…
【アルテミス】 マスター! もう、慌てるから滑るんですよ 大丈夫ですか?
【アルテミス】 ふふ…やはり マスターにはまだまだ私がいないと 駄目かもしれませんね
そう言いながら差し伸べられた アルテミスの手を取りながら マスターはごもっともと苦笑いをした
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