Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

View on GitHub

240051102 与一 これも鍛錬?

View script in lisp

sea_resort_day.png

2400511.png 【与一】 なんだか…うまく乗せられて しまったような気がします

ビーチボールを投げながら 与一はボヤく

与一が投げたビーチボールは マスターの元ヘふわりと 飛んでいった

これも立派な稽古だよ そう言って、マスターが ボールを投げ返す

2400511.png 【与一】 マスターがそう言うのなら 与一は信じますけど…

与一のためマスターが考えた案

それは二人でビーチボールを 投げ合う稽古をする という内容だった

他のお客さんに当ててしまわないよう 細心の注意を払うことで 洞察力や集中力を鍛えるのだ

2400511.png 【与一】 与一にはただのボール遊びに 見えるんですが…

文句を言いながらも、 与一はせっせとボールを 投げ続ける

2400511.png 【与一】 でもマスターが稽古だって 言うなら与一は従うだけです

ボールを投げ続けるうちに 与一も楽しくなってきたようだ

2400511.png 【与一】 わーい!それじゃあ、 投げますよ、マスター!

すっかりはしゃいだ様子の与一に マスターも安堵の 表情を浮かべていた

そこへ――

2400511.png 【与一】 きゃっ!?

突然、強い風が吹き付ける 与一はとっさに踏ん張り、 もちこたえる

2400511.png 【与一】 ふぅ… ボールは無事みたいですね

他の客達は浮き輪やボールが 飛ばされてしまったようで プールは一時騒然としていた

そんな中、与一は泣きじゃくる 少女を見つけてしまう

【少女】 …ぐすん…ひっく…

2400511.png 【与一】 どうしたんですか? 与一にできることなら なんでも力になりますよ

【少女】 うぐっ…わ、私の帽子が… 飛ばされ…ちゃって…

与一が慌てて周りを見渡すと、 木の枝に麦わら帽子が 引っかかっているのが見えた

与一ですら届かないような位置だ 少女にはなおさら無理だろう

2400511.png 【与一】 う~ん、どうしましょう… 放っておくわけにもいきませんし…

Next: 240051103

Back to index