240051103 与一 『山紫水明の呼吸』
突然の強風に 与一を心配したマスターが 駆け寄ってくる
【与一】
あ、マスター、大変です！
この子の帽子が…
木の枝に引っかかっちゃって…
【与一】
でも、
見つけられたのはいいんですが
問題はどうやって取るかでして…
…そのボールをぶつけて、 あの帽子を落とせないかな？ とマスターは提案する
【与一】
ボールを…ですか？
でも、あんな遠くにありますし
ボールまでなくしちゃったら…
選択肢:
- 与一じゃなきゃできない → select_label_01へ
- 大丈夫、与一ならできる → select_label_02へ
- 与一なら絶対大丈夫 → select_label_03へ
ボールを…ですか？ でも、あんな遠くにありますし ボールまでなくしちゃったら…
select_label_01:
【与一】
与一じゃなきゃ…？
select_label_02:
【与一】
マスター、
そんなにも与一のことを…？
select_label_03:
【与一】
与一なら、絶対に…？
select_label_end:
【与一】
マスターがそこまで
与一のことを信じてくれるなんて…
【与一】
与一は…
与一はマスターの
期待に応えたいです…！
与一は深呼吸をすると 深く集中し、 帽子に狙いを定める
【与一】
やあああぁぁっ！
与一の投げたボールは 吸い込まれるように帽子へ向かい 見事、これを打ち落とした
与一が新たなるスキル 『山紫水明の呼吸』に 目覚めた瞬間である
ふわふわと落ちてくる帽子を 与一はキャッチし、 少女へと手渡す
【少女】 ありがとう、お姉ちゃん！
少女は深々とお辞儀をすると、 大事そうに帽子をかぶりなおして どこかへ走り去っていった
お疲れ様と、 マスターが労をねぎらいながら 与一の頭をなでる
【与一】
いえ、全部マスターのおかげです！
【与一】
与一だけじゃ、きっと諦めてました
でもマスターが信じてくれたから…
だから与一は勇気が出せたんです
【与一】
だからマスター、
今日は本当に
ありがとうございました！
与一は照れくさそうに… だけど、どこか誇らしげに 笑うのだった
【与一】
マスター
また稽古をつけてくださいね！
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