240061103 梓弓 『吹き抜ける波風の弓』
梓弓の目に映るのは 緩い砂地を掴み 必死に抵抗するマスター
【梓弓】 マスター! 今、アズサが… アズサがお救いします!
【梓弓】 マスターをそこからお助けします!
その瞬間 マスターを強く想う梓弓の想いが 新たな力を生み出した
【梓弓】 はぁぁ…行きます! 『吹き抜ける波風の弓』!
【梓弓】 マスター! ご無事ですか、マスター!
マスターがふと目を開けると 上から梓弓が心配そうに のぞき込んでいた
【梓弓】 マスター! 気がつかれたんですね! よかったです…
マスターは、気を失う直前に 一本の弓が異族を射たことを 思い出す
そして、あれは梓弓が? と尋ねる
【梓弓】 はい…マスターを どうにかお救いしなくては… という一心で…
マスターはやっぱり、とうなずき 梓弓にお礼を言う
【梓弓】 いえ…
なぜか、浮かない顔の梓弓に 理由を尋ねるマスター
【梓弓】 わたくしの運が悪いばかりに マスターを危険な目に…
マスターは、梓弓の運が悪いなんて そんなことはない、と首を振る
【梓弓】 マスター、でも
納得していない様子の梓弓に マスターはビーチを見てと促す するとそこは…
【梓弓】 さっきの異族騒ぎで 誰もいなくなってしまいましたね…
これはもうプライベートビーチだね とマスター
存分に二人きりの時間を楽しめる むしろ運がよかったんじゃないかな と笑ってみせる
【梓弓】 マスター…
さ、遊びの続きをしようと マスターが弓の手を取る
【梓弓】 は、はいっ!
二人だけのビーチは 笑い声に包まれるのだった
Next: 240061104