240081103 オティヌス 『弩級マイハート』
マスターは砂浜に体育座りをした オティヌスを見つけ、声をかけた
【オティヌス】
…放っておいてよ
マスターの顔なんて
見たくもないんだから
顔を見るは必要ないと マスターは用意してきたものを そっと差し出す
【オティヌス】
…なに？手紙？
オティヌスは不思議そうに マスターが書いた手紙に目を落とした
【オティヌス】
な、な、なんなの！
この恥ずかしい手紙は！
手紙の内容はマスターから オティヌスへ向けた素直な気持ちや いかに大事な存在かが書かれていた
マスターは、これで伝わったかな？ と問いかける
【オティヌス】
マスター…
あたしのために
こんなに長い手紙を…？
マスターは照れながら 自分にとってオティヌスは どんな存在なのか…
それを再確認する意味も込めて 書いてみたのだと口にする
【オティヌス】
そっか…伝わったよ
うん。文字の一つ一つから
あたしへの気持ちが伝わってくる
【オティヌス】
あたしも反省しなきゃね！
勝手に勘違いして、大声あげて…
【オティヌス】
あー、もう！
情けないったらありゃしない！
オティヌスがいつもの元気を 取り戻したようで マスターもホッとする
【オティヌス】
あたし、今回のことでわかったよ！
本音と本音でぶつかりあっても
すれ違っちゃうこともあるんだね
【オティヌス】
それならあたしは
ちゃんと気持ちを理解できるように
もっと相手のことを考える！
【オティヌス】
そうすれば、きっとあたしは変わる！
もう、陰口なんてたたかせない！
本音を相手にぶつけるだけではなく 相手を理解することを学んだ オティヌス
心の成長により オティヌスは新たなスキル 『弩級マイハート』を会得する
【オティヌス】
ねえマスター
遅くなっちゃったけど
今から遊びの続きをしてくれる？
【オティヌス】
あたし、かき氷食べに行きたいな
マスターがもちろんと答えると オティヌスは手を取る 一緒に砂浜を駆け出した
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