240191212 フェイルノート・D. plug・ルシファー 心の夜明け
少し散歩しようか マスターの誘いに、
【フェイルノート】
………
フェイルノートは、 ハンモックから降りた
マスターと２人、 ビーチを歩く彼女
【フェイルノート】
後悔…か
散歩の中で、 彼女が己の心のうちを 語り始めた
【フェイルノート】
私はかつて《魔を統べた王》だったわ
【フェイルノート】
決して誰とも同列ではないの
【フェイルノート】
でも、それはつまり…
【フェイルノート】
姫たちに指示を送り、
牽引しなければいけない
存在ってこと
【フェイルノート】
なのに私は…
【フェイルノート】
みんなから嫌われてしまう…
【フェイルノート】
みんなを導くことも出来ない
今のままじゃ、きっと後悔する
【フェイルノート】
でも…
【フェイルノート】
どうしたらいいのか、
わからないの…
ずっと上から目線だった フェイルノートが、 初めて弱い部分を見せた
そんな彼女にマスターは言う 導くとか大袈裟に考えないで、 シンプルに考えてみたら？
みんなに遊ぼうって 言えばいいんじゃない？と
【フェイルノート】
……
マスターは続ける 後になればなるほど言いづらくなる ここを逃したら、きっと後悔するよ
【フェイルノート】
………
【フェイルノート】
夏の“輝き”は……
【フェイルノート】
今、このときだけ……
彼女が意を決し、 顔を上げた瞬間……
【フェイルノート】
！
【フェイルノート】
お前様！危ない！！
何者かの攻撃から マスターを守る彼女
異族の大群が出現したのだ
【フェイルノート】
お前様、ここは私に！
弓を引く彼女
戦闘の音を聞きつけ、 他の姫も集まってくる
【フェイルノート】
みんな…
しかし他の姫たちは、 先程の態度からフェイルノートの 力はいらないと言い出す
【フェイルノート】
！！
【フェイルノート】
………
言われるがままに 弓を下ろすフェイルノート
異族の数が想像以上に多く、 彼女が参戦しないこともあり 姫たちは次第にピンチに陥る
【フェイルノート】
………
ただ、その様子を 見ているだけしか 出来ないフェイルノート
マスターは彼女に尋ねる このままで後悔しない？と
【フェイルノート】
……
【フェイルノート】
私は…
いらないと言われた
存在だから…
本当に…それでいいの？ 彼女に問いただすマスター
【フェイルノート】
………
【フェイルノート】
嫌われたのは、身から出た錆…
【フェイルノート】
どれだけ嫌われようと、
ここで見捨てたら
一生後悔することになる
【フェイルノート】
私は……
彼女は武器を手に取り、 再び戦場に駆けて行くのだった
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