240191214 フェイルノート・D. plug・ルシファー 魔狂『黎明の星空』
あれから数日が経った
【フェイルノート】 あはははは!
【フェイルノート】 このビーチバレーってやつ、 なかなか面白いわね
無邪気な笑顔を見せ、 仲間の姫と遊んでいるフェイルノート
そこにマスターがやってきた
【フェイルノート】 あ、お前様!
と、マスターの元に駆けてくる
すごく楽しそうだね そう言うマスターに、 彼女は
【フェイルノート】 当然でしょ みんなの上に立つほどの 存在なのよ、私は
【フェイルノート】 …なんて、もう言わないわ
【フェイルノート】 素直になったら… 心の距離が近づいたの
そんな彼女に、マスターは語る 確かに君は他の子より強いかも 知れない
でも僕らは仲間だ、 上も下もないんだよ、 僕も含めてね…と
【フェイルノート】 !!
【フェイルノート】 …驚いたわ
【フェイルノート】 そんな言葉を、 隊を率いるあなたが 言うだなんて
【フェイルノート】 でも、それが… お前様の輝きなのね
彼女は、マスターの 器の大きさに感心していた
【フェイルノート】 確かにそうかも知れないわね 誰が上とか下とか…無いのかも
【フェイルノート…】 みんな、 それぞれ役割があって、 それを全うするだけ
【フェイルノート】 みんなを導こうだなんて、 間違ってた
【フェイルノート】 そんなことに… 今頃、気づくなんて
だが、その心境の変化が、 彼女にまた新たな力である、
魔狂『黎明の星空』を もたらしていた
みんなとも仲良くなれたし 良かった、良かった、 と思うマスター
だがフェイルノートは マスターに言う
【フェイルノート】 え?なに言ってるの?
【フェイルノート】 まだ、お前様と 仲良くなってない気がするけど?
そう言って、 サングラスから 目を覗かせる
【フェイルノート】 この私に色々と 気づかせてくれた ご褒美に…
そう言って、 日焼け止めを渡す彼女
【フェイルノート】 私に 日焼け止めを塗る栄誉を 与えてあげましょう
【フェイルノート】 ふふ、お前様の輝き… もっと見せてごらんなさい
上から目線で言いつつも、 マスターを覗く目は キラキラと喜びで輝いていた
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