240192213 フェイルノート・誓約・ルシファー 誓宣『容認されし閑暇』
あれから数日が経った――
海岸では、姫達が ビーチバレーを楽しんでいる
【フェイルノート】 ……ふん
目の前で躍動する グラマラスボディを 横目で見ているフェイルノート
そんな彼女に、姫達が声を掛ける
【フェイルノート】 ふっ、いいわ
【フェイルノート】 強者たるもの、 いかなる時も輝きを 失ってはならない
【フェイルノート】 あなた達の挑戦、 受けてあげるわ
姫達から誘われ、 ビーチバレーに参加する フェイルノート
【フェイルノート】 はぁっ!!
【フェイルノート】 どう!?この無駄のない スリムでシャープなボディから 繰り出される攻撃は!?
【フェイルノート】 …って、言わせないでくれる?
言葉通り、 バンバン得点を決めていく彼女
姫達は称賛の声を送っている
【フェイルノート】 …ふふふ
【フェイルノート】 お前様のお陰よ
【フェイルノート】 私は…私のままでいい そう思えるようになったから…
【フェイルノート】 嫉妬するなんて、 まだまだ私も未熟ね
【フェイルノート】 強者たるもの、まずは 自分を受け入れ信じなくては そう気づかされたわ
――そして
海岸にて、マスターと 語っているフェイルノート
【フェイルノート】 お前様には気づかされることばかりね
【フェイルノート】 私の弱さを示されるようで 少し不服だけれど
【フェイルノート】 …でも、嫌ではないわ
【フェイルノート】 今では、お前様の言葉に、 ……いえ、存在そのものに 支えられているわ
【フェイルノート】 本当にありが……
お礼を言い掛けるが、 当のマスターはグラマラスな姫に 見とれており…
【フェイルノート】 ふ~ん……
え?なんだっけ? と、聞き返すマスターに、 拗ねた顔で言い放つ
【フェイルノート】 お前様、私が隣にいながら 余所見をするなんていい度胸ね
ち、違うって…!と、 慌てて弁明するマスターに、 彼女がおどけて言い放つ
【フェイルノート】 …なんて、冗談よ
【フェイルノート】 けれど、お前様も 大きい方がよいのでしょう…?
【フェイルノート】 なにがって… み、皆まで言わせないで ちょうだいっ!
その拗ねながらも照れた顔は、 とてもいじらしく見えるのだった
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