241520370 インテグラルノア編サイド インテグラルノア サイドストーリー インテグラルノア編サイドストーリー「やがて大樹の姫巫女達よ-後編-」ストーリー やがて大樹の姫巫女達よ 6話 8 - 集いし者-7 集いし者-7 集いし者-7
【ヒョウハ】 うおっ? 一瞬で場所が変わったぞ… どこだ、ここ…?
【ロジェスティラ】 はわわっ… 魔法陣もなしに、わたし達 みんな転移してしまいました…
【ミュルグレス】 うーん… 何なのよ~… ミュル、疲れてるんだから~…
【イチイバル】 見たことのない景色だね… ボクは天上世界をかなり巡ってきたと 思っていたんだけれど
【フォルカス】 ここはユグドラシルの中の世界です
【如意金箍棒】 まあ! 「中」とは思えない広さね
【オルフェウス】 風も感じるし… これって外とほとんど同じだよっ
【ヒョウハ】 で、さっきの神様とやらは どうしたんだ?
【トール】 トールだ! よく来たな、巫女達! 大儀であるぞ!
【スクルド】 私はスクルド… 運命の三女神、その末妹よ
【フォルセティ】 調停の神、フォルセティです
【フリッグ】 フリッグよ あなた達にまた会えて、 本当に嬉しいわ
【オーディン】 そして儂がオーディンである 今更、説明はいるまいな?
【フリッグ】 もう一柱、ヘルもいるのだけれど 挨拶はできない状態だから、 許してね
【ヒョウハ】 …………
【ヒョウハ】 …神様 すっごいな! 神様に話しかけられてるなんてっ
【テュール】 俺達は、前から何度も お前達に呼びかけていたんだがな
【ヒョウハ】 おおっ! 近頃、聞こえてきてたあの声 あんた達だったんだ!
【イチイバル】 やれやれ… あっさり信じすぎだと思うけれど…
【ロジェスティラ】 でも…ほんの僅かに洩れてきてる 魔力だけでも、 膨大なものになります
【ロジェスティラ】 はわぁ~… こんなの初めてで…すごいですっ
【オルフェウス】 本物ってこと? それは確かにすごいかもだけど…
【ビコウ】 ウキーッ
【如意金箍棒】 そうね ここはひとまず受け入れましょう
【如意金箍棒】 どうしてワタシ達が神様のお眼鏡に 適ったのか そちらの方が気になるものね
【オーディン】 ふむ それに関しては自明である お前達は遙か昔…
【オーディン】 神々の器として、儂らに捧げられた 巫女だったのだから
【イチイバル】 遥か昔に捧げられた? そんな記憶は持ち合わせていないよ
【オーディン】 それは当然である キル姫となった折、 その記憶は封じられた
【オーディン】 頃合いであろうな 封じてあった記憶を解放すると しよう
【ヒョウハ】 おおっ? おおおおお…!
【エイレーネ】 貴方達の献身に感謝します どうか、世界をお願いね
【ヒョウハ】 何だ、今のっ? あたしの…あたしの…そっか
【ヒョウハ】 あたしの記憶だ… ずっとずっと昔の…
【ヒョウハ】 ちくしょう…! 何で忘れてたんだよっ
【フリッグ】 あなた達は、人の身には余るほど 永い刻を生きる運命にあったの
【フリッグ】 そのままでは、心が保たなかった でしょう
【イチイバル】 待って欲しい… ボクが思い出した記憶では、 巫女は14人いたはずだ
【イチイバル】 ここには…フォルカスを含めても 7人しかいないよ あとの7人はどうしたのかな?
【オーディン】 うむ… 困ったことに、他の神々が 持ち出しおったのだ
【オーディン】 神魔契約により、神々が天上世界を 治めることになったが…
【オーディン】 あれらは自分達の代わりに天上世界を 治める者達を送り込んだ 天使と呼ばれておったかな
【オーディン】 さらに、その下で働く者達を欲した のだ…
【フリッグ】 私達の器は7人いれば良かったの だけれど、もしものときのために 倍の人数を用意しておいた
【フリッグ】 それが裏目に出たのね… 7人を持ち出されてしまったわ
【オーディン】 今、エンシェントキラーズと 呼ばれておる者達…あれのうち、 ラグナロクを除いた7人は…
【オーディン】 本来、お前達と同じ神の器たる巫女で あったのだ
【ヒョウハ】 なっ…!
【イチイバル】 ボク達とエンシェントキラーズは ともに選ばれた巫女だった…
【如意金箍棒】 それなのに、彼女達は連れ出されて 天使達に使役されるようになって しまったのね
【トール】 まあ、その後 反旗を翻して逆に天使どもを 追い出しおったのだがな!
【トール】 なかなか痛快ではないか! ガハハハハ!
【フォルセティ】 笑いごとではありませんよ、トール
【オーディン】 そうだ 全ては…あの叛逆… あのときから始まっておった…
【オルフェウス】 ねえ! 私達が神の器に選ばれた巫女だった ことは思い出したけど…
【オルフェウス】 何で器にならないといけないのか… 世界を救済するってどういうこと なのか…
【オルフェウス】 いい加減、教えて欲しいっ
【オーディン】 おお、そうだ 本題はそこである
【オーディン】 先程の部屋で眠っておった者 彼女がユグドラシルであることは フォルカスから聞いたな?
【ロジェスティラ】 とても苦しそうで… 体内のマナが失われかけてました…
【フリッグ】 そうなの… このままでは彼女は死ぬわ
【オーディン】 彼女…世界樹ユグドラシルの死とは すなわち、世界の死である
【オーディン】 この世界は、早晩、終わりを告げる
【ヒョウハ】 えええっ!? どうにかなんないの!? 神様なんだろっ
【オーディン】 うむ そのための、お前達なのだ
【フリッグ】 こうなることは、スクルドによって 予見されていたの
【スクルド】 いずれ世界樹は枯れ果て、世界は 終焉を迎える…それは、定められた 運命です
【スクルド】 ただ…あまりに早すぎる… それが最大の誤算でした
【オーディン】 本来なら、世界の終焉はずっと 先のことなのだ
【オーディン】 およそ人類という種の寿命すら 越えた時を経て、ようやく訪れる 穏やかな眠り
【オーディン】 それがあるべき“終焉”なのだが…
【テュール】 事態は急激に進んじまった 何でか分かるか、ヒョウハ?
【ヒョウハ】 あたし…!? ええと…あ! あいつらだ!異族だよ、異族っ
【ヒョウハ】 あいつらがユグドラシルを浸食した とか、そういうことだろっ
【テュール】 ハッハッハ! いいぞ、ヒョウハ
【テュール】 不正解だ
【ヒョウハ】 何だよ、それーっ
【オーディン】 だが、今の状況においては間違いとも 言い切れん あれらは脅威の一端となっておる
【フリッグ】 とはいえ、これほど事態が悪化した 理由は別にあるのよ それはね…
【フリッグ】 キル姫が増えすぎたせいなの
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