250022201 フライクーゲル アンニュイな季節
太陽の光が降り注ぐ 真夏のプール
マスターの隊の姫たちは、 みな楽しそうに遊んでいる
そんな中、 一人でプールサイドに佇む 姫の姿が…
【フライクーゲル】 ………
フライクーゲルだ
「どうしたの?」 マスターがそう尋ねると…
【フライクーゲル】 なんでもない…
でも、明らかに様子がおかしい
【フライクーゲル】 …はぁ
いつもはハイテンションの彼女が、 心ここにあらずといった雰囲気だ
「なにか悩み事?」 マスターが尋ねる
【フライクーゲル】 ん~ん?別に~
面倒くさそうに、力のない声で答える
気になるマスターは 「本当に? 体調でも悪いんじゃない?」
しつこく質問を繰り返す
――と、
【フライクーゲル】 あ~、もう!うるさい! ビー・クワイエット!
【フライクーゲル】 アンド……
「え…?」 不安な目で彼女を見るマスター
【フライクーゲル】 ユー・キャン・フラ~イ!
マスターは、そのまま プールに突き落とされてしまった
「ブハッ!な、なんだ~!?」 マスターが水面から顔を出す
【フライクーゲル】 ……プッ
【フライクーゲル】 あははは!ビックリした?
今までの表情から一変、 とても嬉しそうに笑っている彼女
【フライクーゲル】 なに、その顔? 文句ある?
【フライクーゲル】 だって、しょうがないじゃん わたしは『傲慢』の業を背負う ブラックキラーズ
【フライクーゲル】 誰かのアンヘァピィは大好物だよ
…と、楽しそうに 語っていたのも束の間―
次の瞬間…
【フライクーゲル】 ……あ
【フライクーゲル】 あ~あ…また、やっちゃった…
暗い表情に早変わり
【フライクーゲル】 ダメだ…こんなの… ノーグゥッド…
そして、また一人 プールサイドで佇み始める
【フライクーゲル】 …はぁ~あ なんだかな……
本当に、 今日のフライクーゲルは、 どうしちゃったんだろう…
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