250022203 フライクーゲル 黒式・夏夜彩ル極光
【フライクーゲル】
…くっ！
多数の異族の攻撃で 傷を負ってしまった彼女
【フライクーゲル】
こ、これくらいで…！
…と、その時、
「大丈夫！？」 マスターの声が彼女の耳に響く
【フライクーゲル】
！
【フライクーゲル】
…あ
マスターの その表情を見た瞬間、 彼女は悟った
【フライクーゲル】
心の…モヤモヤ…
【フライクーゲル】
そうか…やっと分かったよ！
アイ・ゲッティ！
彼女の体が強い光を放ち始める
【フライクーゲル】
いっけぇぇぇぇ！
これがわたしの新たなるスキル…
『黒式・夏夜彩ル極光』だぁ！！
強力な魔弾レーザーが放たれる！
【異族】 グギャァァァッ！
大きな光に包まれ、 異族は消滅するのだった
【フライクーゲル】
ミッション、コンプリート！
オーケー！？
それから――
プールサイドに腰掛け、 彼女がマスターに語る
【フライクーゲル】
さっきのバトルの中で、
やっと分かったんだ！
心のモヤモヤの正体が
【フライクーゲル】
わたしの背負った業は『傲慢』
【フライクーゲル】
自分は傷つきたくないけど、
痛み、苦しみ、悲しみは知りたい
【フライクーゲル】
だから幸せではなく、
相手の不幸を求めてた…
これまではね
【フライクーゲル】
でも…最近になって、
その想いに変化が現れたんだ
【フライクーゲル】
まぁ簡単に言うと…
【フライクーゲル】
他の人の不幸はいいけど、
マスターが悲しい顔をするのは…
【フライクーゲル】
ヤだなって
【フライクーゲル】
このわたしが
人の不幸を求めなくなるなんて…
ふふ
【フライクーゲル】
どうやら背負った業と、
想いのズレが、
心のモヤモヤを生んでたみたい
【フライクーゲル】
マスターのことをイジメたくなるって
言ってたのも、その反動からかな
【フライクーゲル】
気になる人って…
ついイジメたくなっちゃうじゃん♪
【フライクーゲル】
でも…なんで、
そんな風になったのかな？
【フライクーゲル】
なんでマスターのこと…
今まで以上に意識するように…
真剣な表情で考え始める彼女
【フライクーゲル】
ま、これも…
【フライクーゲル】
夏のせいってやつ…？
頬を赤く染め、髪で顔を隠す彼女
その意外なリアクションに、 ドキッとするマスターだった
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