250131213 暁美 ほむら 光陰散弾
【ほむら】 どう? まだやれるかしら?
びしょ濡れの姫達を前に 余裕のほむら
【ほむら】 まあ、このまま続けても 結果は同じになると思うけれど
ほむらの言葉に、そうだねと 相槌を打つマスター
ほむらにはハンデを付けてもらおう と提案するマスター
【ほむら】 ハンデ? そうね。このまま続けても 同じ結果が積み重なるだけ
【ほむら】 そういうことなら とことん相手になるわ
嫌な顔ひとつ見せず付き合ってくれる ほむらを微笑ましく思うマスター 姫達も大喜びだ
【ほむら】 それで、どうしたらいいのかしら?
ほむらのハンデについて話す姫達 そして話し合いの末、 マスターとのタッグが提案された
【ほむら】 マスターと?
ほむらひとりでは強すぎる だから戦闘力のないマスターと タッグを組むことでハンデになる
姫達はそう考えたようだが 当のマスターは先ほどの戦いを 思い浮かべ、戦々恐々とする
【ほむら】 大丈夫 マスターは私のそばにいれば 撃たれることはないわ
ほむらの力強い言葉に後押しされ マスターも覚悟を決める
【ほむら】 くっ!
マスターをかばいながらは さすがに分が悪いのか 思うように動けていないほむら
マスターはそんなほむらを見て 自分にできることをしようと 戦況を見て、ほむらに指示を出す
【ほむら】 的確な指示ね 助かったわ
普段から戦闘で指揮を執っている マスターがほむら側についたのだ
その結果、ほむらの動きは さらに研ぎ澄まされたものになった
そんなのあり!?という姫達の 不満をよそにどんどんと 息の合ってくるマスターとほむら
【ほむら】 マスターとのタッグを提案したのは あなた達よ。ハンデどころか、 こちらが有利になったわね
ふふ、と不敵に笑うほむらに 一対一では不利だと一斉に 仕掛けてくる姫達
数で攻められてはさすがに 分が悪いとマスターも水鉄砲の 引き金に指をかけるが…
【ほむら】 その必要はないわ
マスターのその行動は ほむらに静止される
【ほむら】 マスターは 足手まといなんかじゃないわ
【ほむら】 私が証明してみせる だから、マスターは 指示をお願い
ほむらからの信頼を感じ 自分もほむらを信じて戦いは任せる と、マスター
加えて、 ほむらのためにできることを 全力で手伝うよ、と告げるマスター
【ほむら】 ふふ、本当にマスターはどこまでも 誰かのためであろうとするのね
【ほむら】 そんなマスターだから 安心して背中を預けられるわ
自身の中にあったマスターへの信頼 それは自分の思っている以上に 大きなものだったと感じるほむら
その信頼は 『光陰散弾』 としてほむらに力を与える
【ほむら】 生死を分ける戦いじゃなくても こんな風に大切なことに 気付けるものなのね
新たな力を得たほむらは 姫達を圧倒するのだった
ほむらの勝利で幕を閉じた 水鉄砲バトル大会
ほむらの功績を讃えるマスター
【ほむら】 それは…あなたのおかげよ マスター
マスターへの感謝を 勝利の言葉として場を締めるほむら
【ほむら】 …え、再戦?
だが、熱冷めやらぬ姫達の 挑戦はまだまだ終わらない
【ほむら】 いいわ、相手になるわよ
優しい笑みを浮かべたほむらは 水鉄砲を構える
常夏の島で過ごす ほむらの夏はまだまだ終わらない…
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