250141211 巴 マミ とっても嬉しいのよ?
【マミ】 ん…気持ちいいわね
マスターはマミと一緒に 海辺を歩いていた
遠くからは姫達の 楽し気なきゃいきゃいという 賑やかな声が聞こえてくる
【マミ】 ふふ、こんな風に穏やかな気持ちで 過ごせるなんていつぶりかしら
バカンスを兼ねた海での一時 それはマミにとって 癒しの時間となっているようだ
だが、いつもと変わらず 落ち着いた雰囲気のマミが本当に 海を満喫できているか不安なマスター
【マミ】 あら、マスターには 私が楽しんでいないように 見えているのね?
そう言ってわざとらしく 驚く素振りを見せるマミ
【マミ】 そうねぇ…マスターに 私が楽しんでいるように 感じてもらえるには…
マミはいたずらな笑みを浮かべ 突然海へ向けて駆け出す
【マミ】 マスター、早く来ないと 置いて行っちゃうわよ?
慌ててマミを追いかけるマスター それを見てさらに笑うマミ
【マミ】 ふふふふっ マスター、ほらほらっ
海辺での追いかけっこなんて まるで物語の中のような行為だ
【マミ】 うふふっ
だが、心底楽しそうに笑うマミに 影響を受けてか、いつの間にか 笑顔になっていた
【マミ】 えいっ!
マミは追いついたマスターへ すくった海水をかける
【マミ】 命中ねっ
海水をモロにくらった マスターはやられた…と笑う
【マミ】 誰かと一緒に無邪気に遊べるなんて 私はとっても嬉しいのよ?
マミの言っていることは 本心なのだろう…と感じるマスター
そうでなければ いつも大人びたマミがこんな風に 年相応の笑顔を見せないだろう
【マミ】 ふふっ、マスターったら 油断してたらまた…きゃあっ!
海水をすくおうとしたマミが 何かにつまづいて転んでしまう
マスターは急いで マミの手を取り起き上がらせる すると、マミの足元には…
【異族】 グギャアアアアッ!
水中に潜んでいた異族が 襲い掛かってくる
【マミ】 マスター! 戦闘の準備を!
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