Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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250141214 巴 マミ ひと夏の物語

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sea_beach_day.png

2501411.png 【マミ】 みんな、やってるわね

同じものを作るなんてつまらない! 誰が言い出したのか、姫達はまた 砂浜でものづくりに励んでいた

2501411.png 【マミ】 …昨日みたいなことは もう絶対にさせないわ

迷路が破壊された原因である 異族の侵入が無いように辺りの 偵察を行うことにしたマスター達

マミの活躍により 不安要素は取り除かれたばかりだ

2501411.png 【マミ】 …………

だが、マミは昨日のことを まだ引きずっているのか 迷路があった辺りを見つめていた

2501411.png 【マミ】 …あれ、あの砂の城! まだ残っているわ、マスター!

そう言って駆けていくマミの 後に続いていくと、砂の城は たしかにそこにあった

2501411.png 【マミ】 潮の満ち引きはここまで 届かなかったみたい…

昨日見たままの光景が 残っていることを喜ぶマミ

2501411.png 【マミ】 …実はね、この砂の城が 無くなっていてもここに 新しいものを作ろうと思っていたの

2501411.png 【マミ】 誰かの思いが儚く消えても またほかの誰かがその思いを 忘れずにいれば、紡いでいける…

2501411.png 【マミ】 ひとりじゃないって そうやって思いを繋いでいける… だから素敵だと思うの

誰かとともに過ごせる喜び、 ひとりじゃないという思いを マミは砂の城に込めようとしたのだ

思いは儚く 消えるばかりではない…

こうやって形として 残ることだってある、とマスター

2501411.png 【マミ】 …そうね それはもっと素敵なことだわ

…マミが元の世界に帰り マミの痕跡が無くなったとしても 自分は絶対に忘れない、とマスター

2501411.png 【マミ】 マスター…

マミは自分がこの世界にとって イレギュラーな存在だということを 心の奥で寂しく思っていたようだ

2501411.png 【マミ】 いつの日か、 元の世界に戻ることがあったら… なんてことばかり考えていたのかも

だが、その日が来たとしても マスターはマミのことを 絶対に忘れないだろう…

根拠はないけれど マスターの思いを受けて そう感じるマミ

2501411.png 【マミ】 なんだかくすぐったいような… でも、とても嬉しい気持ちだわ

その気持ちが影響してか 『ひと夏の物語』 としてマミの力になった

2501411.png 【マミ】 …まだ、始まったばかりだもんね

そう、海での時間は まだ始まったばかりだよ と、返すマスター

2501411.png 【マミ】 この砂の城みたいに これからたくさん思い出を作って 残していくことだってできるわよね

もちろん! と、マミの言葉を マスターは力強く肯定する

2501411.png 【マミ】 ありがとうマスター 安心したらなんだか…

2501411.png 【マミ】 …マスター、お腹すいてたりしない?

マミとの海での時間に さっそく新たな思い出が 加わろうとしていた…

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