250251213 めぐみん 『夏空エクスプロージョン』
異族を引き付け、 逃げ回っているめぐみん
【めぐみん】
この程度の強さの異族なら
爆裂魔法で一発なのに、数が…！
と…
【めぐみん】
あ、痛たっ！
足がもつれ、転んでしまった
【異族】 グ…グワガギャ…！
【めぐみん】
あわわわわわ…
【めぐみん】
ば、爆裂魔法を
撃てるのは１回…！
【めぐみん】
こんなにたくさんの数が
散らばっていては、
撃ち漏らす可能性が…！！
【異族】 ガギャーーーッ！！
襲い掛かる異族！ 絶体絶命！！
と、その時！
任せて！
【めぐみん】
！！
ビーチにマスターの声が響き渡った
【めぐみん】
マスター！
こっちだ！
自分の身を挺し、 異族を引き付けるマスター
さあ異族を一か所に集めた！ 今だ！撃て、めぐみん！ と、めぐみんに叫ぶ
特大の爆裂魔法を！
【めぐみん】
でも、そんなことしたら…
マスターが！！
きみを怒らせたままじゃ嫌だ！ きみのために何かしたいんだ！！
【めぐみん】
！！
【めぐみん】
マスター……
【めぐみん】
わかりました！
あなたを信じます！！
【めぐみん】
我が名はめぐみん！
紅魔族随一の魔法の使い手にして、
爆裂魔法を操りし者
【めぐみん】
異族どもよ！
我が力、見るがいい！
【めぐみん】
これぞ新たなる力！
『夏空エクスプロージョン』！！
マスターの助力を受け、 特大の爆裂魔法を放つ彼女
その爆炎は、夏の太陽のような 凄まじい光を放ち、 異族の群れを一気に滅ぼした！
【めぐみん】
はぁ…はぁ…！
あ痛ててて… さすが、めぐみんの 爆裂魔法は特大だね
木の陰から出てくるマスター
【めぐみん】
マスター！！
【めぐみん】
大丈夫ですか！？
う、うん きみが当たらないように 撃ってくれたからね
【めぐみん】
ふふ…今のは、
力を抑えず標的を絞って放つ、
私の新しい爆裂魔法です！
…と自信たっぷりに言う彼女
が、次の瞬間…
【めぐみん】
でも…
【めぐみん】
あう…
安堵で、その場に へたり込んでしまうめぐみん
ありがとう、助かったよ
礼を言うマスターに対して、 彼女は…
【めぐみん】
いえ、そんな…
力を貰ったのは、
私の方ですし…
と、頬を赤らめる
そんな彼女に さらに礼を言うマスター
きみのおかげで、 ビーチの平和は守られた
苦労ばかり掛けて、 すまないと思っている
でもきみたち キル姫のおかげで、 みんな楽しそうに遊べるんだ
【めぐみん】
まあ確かに
マスターは指をさし言う ほらみんな、青春を謳歌している 大胆な水着に身を包み、恋の勝負を…
【めぐみん】
はい、そこです！！
？
突如、マスターの言葉を遮る彼女
【めぐみん】
私が怒っていたのはそれなんですよ！
わけがわからないマスター
【めぐみん】
一昨日、
ビーチに一緒に来た時、
あなたは言ったのです！
【めぐみん】
みんな、楽しそうだな～
でも、あんなに露出して
大丈夫なのかな？
【めぐみん】
ま、スタイルがいいからいいのか
…と！
それがなにか…？
【めぐみん】
スタイルが…いい？
【めぐみん】
悪かったですね！
私は
まだ発育途中で！
えぇ～！そんなことで怒ってたの！？ と驚くマスター
【めぐみん】
そんなこと！？
よくもぬけぬけと！
【めぐみん】
許しませ…
【めぐみん】
…あ
怒って立ち上がろうとする彼女だが、 先程の技で消耗し、力が出ない
【めぐみん】
ぐぬぬ…！
ほんと…
デリカシーのない…！
怒る彼女に対し、マスターは
大丈夫、きみは 発育途中かも知れないけど…
【めぐみん】
あぁ！？
特大の優しさを持ってるじゃない
【めぐみん】
…！
【めぐみん】
と、特大の…
優しさ…
優しくて、頭が良くて、強いきみに… いつも助けられてるよ とマスター
【めぐみん】
………
だから今日は… こっちが助ける番だね
そう言って彼女にそっと、 マスターは手を差し伸べる
【めぐみん】
………
【めぐみん】
…ふん
【めぐん】 ただのノンデリカシー男かと 思っていましたが…
【めぐみん】
たまにはそういう気づかいも
できるんですね
【めぐみん】
…ありがとうございます
顔を赤くし、素直に礼を述べる彼女
その照れた顔もまた、 特大級の可愛らしさだった
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