250261212 ゆんゆん 紅魔族の長となる者
【ゆんゆん】 いやいやいや… だから無理ですってぇ~
恥ずかしがって、 なかなかマスターのところに 出てこようとしないゆんゆん
出てこないと みんなと一緒に遊べないよ とマスター
【ゆんゆん】 こんなことなら、 もう異族が友達でもいいかな…
ついには、そのようなことを 言い出してしまう
そんなこと言わずに出てきて! と懸命な説得を続けるマスター
【ゆんゆん】 なんと言われようと無理です~! やっぱり着替えてきます!
――と、彼女が 更衣室に戻ろうとした時だった
『キャーーーッ!』と、 ビーチから悲鳴が聞こえた
【ゆんゆん】 !!
【ゆんゆん】 今のは…!?
咄嗟にビーチに出る彼女 そこには大量の異族が出現していた
逃げ惑う人々
【ゆんゆん】 あぁっ…!
隊の姫たちは ビーチから離れた場所まで 遊びに行ってしまっている
【ゆんゆん】 ど、どうしよう…
この場には異族と戦えるのが ゆんゆんしかいない
…だが、
【ゆんゆん】 うぅぅ…
【ゆんゆん】 助けたいけど… は、恥ずかしい…
体を両手で隠すゆんゆん
なかなか、 一歩を踏み出せないでいた
そんな彼女に、 マスターが檄を飛ばす
我が名はゆんゆん! アークウィザードにして、 やがては紅魔族の長となる者!
【ゆんゆん】 …え?マスターさん…?
何をそんなに恥ずかしがって いるんだ!変わった名乗りだって 平気だったじゃないか!
と、つい大きな声で 言ってしまう
【ゆんゆん】 も、も~、マスターさん! みんなの前で言わなくても いいじゃないですか~~!!
あ、ごめん…、つい勢いで… 謝罪するマスター
しかし、マスターは言う 水着を見られることなんか 別に恥ずかしいことじゃない
【ゆんゆん】 …え?
恥ずかしがって、 前に進もうとしない方が恥ずかしい! と
【ゆんゆん】 !!
【ゆんゆん】 恥ずかしがって… 前に進もうとしない方が……
【ゆんゆん】 そ、そうですね…
【ゆんゆん】 私が…間違ってました!
マスターの言葉で、 吹っ切れたゆんゆん
【ゆんゆん】 い、行きますっ!
そう言って 異族の前に駆け出すのだった
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