250321213 ティファレト・聖鎖・ミカエル 海上編ver. 降り注ぐ陽光の雫
【ティファレト】 はあっ!
ゴッドキラーズである彼女は、 他の姫たちとは一線を画す強さを 見せつける
…だが、
【ティファレト】 大丈夫!?
【ティファレト】 みなさん、 陣形を崩してはいけません!
他の姫たちを 気を使いながら戦う彼女
【ティファレト】 それに…なんて数なの…!
ビーチを埋め尽くすほどの敵の数に、 思いがけぬ苦戦を強いられていた
【ティファレト】 ど、どうすれば…
そんな中、マスターは ティファレトに告げる
きみは付き従うのは辞め、 僕と共に戦うと決意してくれた、 それはとても嬉しい…と
【ティファレト】 ど、どうしたのですか、主様?
でも…気負う必要はない 任せるべき時は任せて、自分は休む それが共に歩むということだよ…と
【ティファレト】 !!
【ティファレト】 任せる時は…任せる…
ここは僕がみんなに指示を与える だから、きみは自由に戦ってごらん そう言って、マスターが彼女に微笑む
【ティファレト】 ありがとう…主様
マスターの言葉で、 ティファレトの心は軽くなった
【ティファレト】 自由に…
【ティファレト】 やってみます!!
一切の気負いが取れた彼女は、 これまでの動きから一変
【ティファレト】 はぁっ!!
軽やかに戦場を舞い、 敵をなぎ倒してゆく
【ティファレト】 私の背中…主様にお預けします! 私はただ前を見て! 進むのみっ!!
【ティファレト】 新技! 『降り注ぐ陽光の雫』―――ッ!!
新たなる目覚めた力で、 敵を殲滅するのだった
そして――
敵を倒した姫たちは、 また思い思いに ビーチで過ごしていた
ティファレトは、 マスターの隣に腰掛け、 語り合っていた
【ティファレト】 ありがとうございました、主様
【ティファレト】 あの時の言葉で、 目が覚めました
【ティファレト】 主様と共に歩もう… そう思う気持ちが 大きくなり過ぎて、
【ティファレト】 私はいつの間にか、 “自由”という心を 忘れていたようです
【ティファレト】 共に歩むという“鎖”に、 縛られていたのかも知れません
【ティファレト】 でも主様は、 自由に好きなことをやれと 言ってくれました
【ティファレト】 任せる時は任せて、 休む時は休めと 言ってくれました
【ティファレト】 分かったのです これが…
【ティファレト】 本物の “信頼”というもの だったのですね
【ティファレト】 背中を預けられるからこそ、 前を向ける 自由に振る舞えるんですね
そう言って、彼女が微笑む そして…
【ティファレト】 では、お言葉に甘えて 好きなこと… やらせてもらいますね
と、彼女が切り出した
【ティファレト】 笑われるかも知れませんが… 私、日向ぼっこが好きなんです
【ティファレト】 だから…
【ティファレト】 海に来たら、 主様の隣に寝転がって、 日光浴するのが…
【ティファレト】 ずっと夢だったんです
【ティファレト】 いいですか?
麦藁帽を片手に、 照れて微笑んだ笑顔は、 とてもキラキラと輝いて見えた
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