250321214 ティファレト・聖鎖・ミカエル 海上編ver. 天意『慈悲の聖海』
あれから数日後――
【ティファレト】 慈悲よっ!
無数の弾丸を放つ彼女 それは複数の異族を貫く
【ティファレト】 主様…勝利をあなたに捧げます
戦闘を終えたマスターたちは、 再びビーチで休んでいた
【ティファレト】 …うっ
大丈夫!?と、 心配する姫たち
【ティファレト】 えぇ、これくらいの傷、 なんともありません
彼女は、仲間の姫を庇い、 軽い傷を負っていた
しかし彼女は、姫たちに言う
【ティファレト】 私…主様に 『好きなことをやっていい』 と言われたんです
【ティファレト】 だから、 好きなことを やらせてもらいました
【ティファレト】 それは… この身が傷つこうとも、 仲間を救うということ
【ティファレト】 その夢が叶ったんです だからこんな傷、 痛くもなんともありません
その言葉に心打たれる姫たち 私たちも…同じ想いだよ と、ティファレトに告げる
【ティファレト】 ありがとう 本当にうれしいです
お互いの絆が深まることで、 ティファレトはまた新たな力に 目覚めていた
【ティファレト】 みなさんと共に得たこの力… 天意『慈悲の聖海』と 名付けますね
…と、そこにマスターがやってきた
本当に大丈夫?と心配するマスターに 彼女は答える
【ティファレト】 はい、平気です
【ティファレト】 むしろ主様のおかげで、 心の自由を満喫しているようで…
【ティファレト】 とても爽やかな気持ちなんです
言葉通りの爽やかな 笑顔を見せる彼女
【ティファレト】 あ、あの…主様
【ティファレト】 私…自由を覚えて… 少しわがままになって しまったのかも知れません
【ティファレト】 もう一つ… 主様にお願いがあるのです
なんでも言って? と答えるマスター
【ティファレト】 日向ぼっこが好きだと 言ったのですが…
【ティファレト】 夏の日差しはとても強くて…
【ティファレト】 だから…その… 日焼け止めのクリーム… 塗って頂けませんか?
それくらいお安い御用だよ と日焼け止めを受け取るマスター
【ティファレト】 ……
ドキドキする彼女 マスターも少し緊張しているようだ
【ティファレト】 とても…幸せな気分です
【ティファレト】 こうやって…身も心も… 少しずつ距離を縮め、 絆を深めていけたら…
――と、 マスターの手が 彼女肌に触れた瞬間…
【ティファレト】 ひゃあ~~~!
驚くマスター え? ご、ごめん、痛かった?
【ティファレト】 いえ、そうではなく、 ちょっとくすぐったくて
マスターに触れられたせいか、 胸の鼓動が早くなる
【ティファレト】 あの、もう少し… 優しくお願いしますっ…!
測りかねる彼女だったが、 心は不思議な幸福感に 満たされていた
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