260031101 テュルソス 名酒ならぬ珍酒
それをマスターが見かけたのは 偶然だった
なぜかテュルソスが コソコソと密林へと 入ろうとしていた
気になったマスターが 思わず声をかけると―
【テュルソス】 わっ!? マ、マスター!?
振り返ったテュルソスは マスターの姿を認めると あちゃーと頭に手をやる
【テュルソス】 何をしにいくのかって? うーん…ま、マスターならいいか
【テュルソス】 実はさ、一杯飲みに 行こうかと思ってさ…
【テュルソス】 そう。このジャングルのなかにさ 名酒ならぬ珍酒があるのよ
テュルソスは実に楽しそうな顔で 密林を見つめる
【テュルソス】 密林に酒なんて信じられない? だよねーでもあるんだ
【テュルソス】 マスターはさ 猿酒って知ってる?
【テュルソス】 猿が木のウロに果物を放置して それが自然発酵して お酒になったのを猿酒っていうんだ
【テュルソス】 幻のお酒とかって 言われてるんだけどね
【テュルソス】 そいつを飲みに行こうかと 思ってるんだ マスターも一杯やる?
選択肢:
- お腹壊さない? → select_label_01へ
- ぜひとも! → select_label_02へ
- 本当にあるの? → select_label_03へ
そいつを飲みに行こうかと 思ってるんだ マスターも一杯やる?
select_label_01:
【テュルソス】 お酒だし、大丈夫大丈夫!
select_label_02:
【テュルソス】 おっ! マスターもツウだねえ 期待していいよ
select_label_03:
【テュルソス】 もちろんさ。何せ―
select_label_end:
【テュルソス】 実はその猿酒は この私が仕込んだものだしね
【テュルソス】 さすがにお猿さんが作った 猿酒なんて、そうは見つからないよ
【テュルソス】 けど、その存在を知ったからには どうしても飲みたくてね
【テュルソス】 それで見つからないなら 自分で造ればいいって思ってね
まるでイタズラを 成功させた子供のように テュルソスは、にひひと笑う
【テュルソス】 それじゃ着いてきなよマスター 酒を仕込んだウロは 密林の結構、奥にあるからね
そんな彼女の後に着いて 密林へと分け入るのだった
Next: 260031102