260171202 アクア 女神の目覚め
【アクア】
ふあ～
マット型の浮き輪で海上に出て、 のんびりと空を眺めているアクア
その隣で、彼女と同じく 浮き輪に乗っているマスター
【アクア】
ビーチリゾートで波に揺られる…
こんなセレブ気分、
元の世界じゃなかなか味わえないわ
マスターは、 気になっていたことを尋ねてみた
【アクア】
…え？こっちの生活…？
【アクア】
う～ん、そうね…
【アクア】
最初は戸惑ったけど、
今は楽しくやってるわ
すぐに順応する そのたくましさに…
もしかしたら 本物の女神様なのかも と思うマスター
【アクア】
あ、でも、こっちの世界でも
お金を稼ぐのはやっぱり大変よね
そこだけはちょっと不満かしら
いや、たくまし過ぎるだろ… マスターが心の中でツッコむ
…と、その時、
【アクア】
…ん？
【アクア】
なにかしら、あれ？
空を見上げていた彼女が、 異変に気付いた
【アクア】
あれは……
【アクア】
カモメ？
彼女の言う通り、 空にはカモメの群れが
【アクア】
ふふ、夏空にカモメ！
いよいよ気分が盛り上がるわね！
…と、言ったのも束の間
【アクア】
……えっ！？
鳥が群れを成した時は、 海面にエサとなる魚の群れが いる証拠
大量のカモメが海面目掛け、 アクアの近くに 飛び込んできたのだった
【アクア】
わあああああ～～～っ！
なんで動物には好かれるんだよ！ 叫ぶマスター
【アクア】
動物“には”って何よ！
私はなにも悪くないんですけど！
とか言っている間にも、 カモメは次々に海に飛び込んでくる
【アクア】
ちょっ、来ないで来ないで！
本当にこの子は トラブルを持ち込む子だな…
マスターがそう思っていると、 さらなるトラブルが…
【アクア】
ママママ…マスター！！
今度はなに！？ 慌てて辺りを見渡す
【アクア】
あ…あれ！
【アクア】
異族よ！
彼女が指さしたビーチには、 複数の異族が！
そこにいる人たちが危険だ！ 今すぐ助けに行かなきゃ！ とマスターが叫ぶ
【アクア】
そうだけどっ、
私いまカモメで
それどころじゃないんですけど！？
追い払ってあげるから、 ほら早く早く！ とマスター
【アクア】
わ、わかったわ！
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