260181212 ウィズ 胸の奥の熱いもの
【ウィズ】 もう大丈夫です、 ありがとうございました
そう言って、みんなの元に 戻ろうとするウィズ
――と、 それを制止するマスター
【ウィズ】 マ、マスターさん な、なんですか…?
そして彼女に尋ねる もしかして… 暑さが苦手なんじゃないの?
【ウィズ】 …!
【ウィズ】 そ、それは…
【ウィズ】 うぅぅ… どうして分かったんですか…?
言い当てられ、驚くウィズ
【ウィズ】 じ、実は…
申し訳なさそうに、 彼女が事情を語り始めた
【ウィズ】 日頃、氷の魔法を よく使うからかは分かりませんが…
【ウィズ】 どうにも暑さには慣れなくて…
【ウィズ】 夏はいつもに比べ、 すぐに疲れてしまうのです
【ウィズ】 でも、そんなところ、 みなさんには見せられません… 心配させてしまいますから
【ウィズ】 なんとか悟られないようにと 頑張っていたのですが…
【ウィズ】 やはりマスターさんは さすがですね…
【ウィズ】 そんなことまで 見抜いてしまうなんて
と、当然じゃないか …と、返すマスター
本当は彼女の胸が気になって ずっと見ていたから気づいた… とは死んでも言えない
【ウィズ】 ここで長時間休んでいたら みなさんに心配をかけてしまいます
【ウィズ】 今度こそ、戻りますね
暑さに苦手な彼女 それでも皆に心配を掛けまいと、 楽しそうに振る舞っていたのか
そう思ったマスターは、 もっと休んだ方がいいよ と言うが…
【ウィズ】 いいえ、本当に大丈夫です
【ウィズ】 戦闘ならまだしも、 ビーチバレーくらいなら…
――と言った矢先、
『キャーーーッ!!』
【ウィズ】 …え?
ビーチに大量の異族が出現
【ウィズ】 え~~~~~っ!
【ウィズ】 まさか 言ったそばから 戦闘になるなんて…
【ウィズ】 でも…こうしてはいられません
武器を持ち、 出撃する彼女
だが…
【ウィズ】 うぅ…
暑さにやられて、 いつも通りの力が出せない
【ウィズ】 ど、どうすれば…!
そんな彼女を、 複数の異族が取り囲むのだった
【ウィズ】 …!
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