260251213 カリス・聖鎖・アザゼル 聖天に描く夏模様
【カリス】
はぁぁぁっ！！
懸命に異族と戦うカリス
だが……
【カリス】
このままじゃマスターさんが…！
沖に流されていく マスターが気になって、 力を存分に発揮できない
【カリス】
早く助けなきゃ…！
【カリス】
で、でも…
海の中に入っていく勇気が持てず、 躊躇するカリス
【カリス】
マスターさん…
だが、彼女は思い出す
【カリス】
マスターさんは体調が悪いのに、
躊躇することなく海に飛び込んで、
ビーチボールを拾ってくれた…
【カリス】
わたしのために…
沖に流されるマスターを見据える彼女 そして、決意を込めた目で…
【カリス】
わたしも！！
マスターさんのために！！
戦いたい！！
マスターを救いたいという想いが 爆発した時、彼女に奇跡が起こった！
【カリス】
はぁぁぁっ！！
光り輝く手
【カリス】
キプル！！
その手で触れると、 瞬く間にキプルの姿が ボードに変形！
【カリス】
キプル！お願い！！
勢いよく、 ボード型キプルに 飛び乗るカリス
【カリス】
マスターを！
助けたいの！！
縦横無尽に海上を駆ける彼女 そして天に魔方陣を作り出し、 そこから強力な一撃を落とす！！
【カリス】
くらえっ！！
『聖天に描く夏模様』―――ッ！！
それは、 彼女が新たなる力に 目覚めた瞬間だった
それにより、 全て葬り去られる異族
【カリス】
どう！？
これがカリスちゃんのミラクル！
このままいっちゃうよ！
――と、 海に向かって飛びこむカリス
【カリス】
ぷはっ！！
そのままマスターを抱きかかえ、 降りてきたボード型キプルに乗せる
【カリス】
はぁ…はぁ…
マスターさん、大丈夫！？
ありがとう ちょっと目まいがしただけで… 大したことはなさそうだよ
そう言って 微笑んでみせるマスター
【カリス】
あぁ～、良かった～！
そう言う彼女にマスターは尋ねる ところで大丈夫なの…？ 海に入って……
【カリス】
…え？
【カリス】
きゃ～～～っ！！
ホントだ～～～！！
焦って、手足をバタバタさせる彼女 その様子を見て、 くすりと微笑むマスターだった
その後、カリスは ビーチでマスターを介抱していた
【カリス】
マスターさん！
ほんとにありがとう！
お礼をいうのはこっちだよ と、カリスに伝えるマスター
【カリス】
ううん、わたしね
マスターさんの勇気ある行動に
感動しちゃったんだ
【カリス】
キラーズである聖杯の影響で、
『今度こそは人々を救いたい』
そう、強く思ってたけど……
【カリス】
水はどうしても苦手で、
一歩を踏み出せないでいたの
【カリス】
でも…
【カリス】
マスターさんに
ポンと背中を押してもらった
【カリス】
だから、これからは…
【カリス】
どんなことがあっても、
わたしがマスターさんを
助けてあげるからね！
そう宣言し、 力強く微笑む彼女だった
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