260321213 オルフェウス・神令・フォルセティ 樹令『熱砂の清爽』
あれから、また数日後――
【オルフェウス】
♪♪♪
ビーチで一人、 ギターの練習をしている彼女
そこに…
【オルフェウス】
あっ、ヒョウハ！
ミュルグレス！！
バンドのメンバーがやってきた
【ヒョウハ】
なあなあっ
手を出してくれっ
渡したいものがあるんだっ！
【オルフェウス】
え？なに、なに？
なんかくれんの？
【ミュルグレス】
いいから、
早く出して
そう言って包みを 手渡すヒョウハ達
開けてみると、 中から出てきたのは…
【オルフェウス】
ヤババ！超かわいい！！
それは、 ３人色違いの リストバンド
オシャレ好きの彼女のため、 ヒョウハとミュルグレスが 買ってきてくれたのだ
【オルフェウス】
超うれし～～～～い！！
ありがとね！！
【ヒョウハ】
気に入ってくれてよかったよ！
【ミュルグレス】
ミュルが選んだんだから、
当然だけどね
【オルフェウス】
ねぇねぇ！１曲やろうよ♪
高揚した気持ちのまま、 セッションを始める３人
オルフェウスは、 とても楽しそうな表情をしている
【オルフェウス】
イエ～～～イ！
そして、１曲終わったところで ハイタッチを交わす
【オルフェウス】
ほんと、ありがと！
今日はあたしが２人に
力をもらったよ
【オルフェウス】
こういうの…
いいね♪
【オルフェウス】
メンバーのおかげで気づけたよ
【オルフェウス】
音楽って誰かに力を与えられるけど、
自分自身が元気になれる
カンフル剤にもなるって♪
音楽の次の領域に 踏み込んだオルフェウスは、 また新たな力に覚醒していた
――と、そこに
【オルフェウス】
あ、リーダー！
遅れてやってきたマスターは、 彼女に告げる
たまに落ち込むこともあるけど、 いつも太陽のような君に 元気をもらっているよ、と
【オルフェウス】
ほんとに！？
【オルフェウス】
でも……
【オルフェウス】
それはこっちのセリフだよ
【オルフェウス】
リーダーには、
とてつもない元気をもらってるし！
…と、思いつつも、 そこはミュージシャン
言葉はいらない 音で語り合えばいい
【オルフェウス】
なになに？
あたしとセッションしたいの？
【オルフェウス】
よーし！
じゃあ、テンあげで、
ビート刻んじゃうよ！
輝くような笑顔でギターを弾く彼女
真夏のビーチに、 熱い熱い音楽が鳴り響くのだった
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