277000331 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅱ 第4幕「幻獣の逃遁」 戦闘前
【ヘレナ】 ふぅ… なんとか逃げ切れたようだね
またヘレナのおかげで助かったよ、 ありがとう と、マスターはお礼を告げる
【ヘレナ】 ヘレナと先輩の仲じゃないか、 水臭いことは言いっこなしだよ… …くふっ
ヘレナはそう言って 悪戯っぽく笑い、 ちらっとアルマスを見た
【アルマス】 …………
いつもなら「どんな仲よっ!」と 彼女のツッコミが入るはずだが、 いまはそんな元気もないようだ
【アルマス】 あの子達… 本当にどうしちゃったの…?
二人のゴッドキラーズが相反する 光景を見て、さすがのアルマスも、 意気消沈しているらしい
【ニール】 それにしても、さっきは驚いたわ! ヘレナは最初から、ガ・ジャルグが 助けに来るって知っていたの?
【ヘレナ】 ふふっ、どうだろうね…
そんな話をしているときだった まさに話題に上っていた人物が 草むらからサッと姿を現す
【ガ・ジャルグ】 いいえ! ヘレナは何も知らないはずよ!
【ガ・ジャルグ】 わたしだって、そんなつもりじゃ なかったんだからっ!
ガジャルグの無事な姿を見て マスターは安心し、 彼女にも助けてもらったお礼を告げる
【ガ・ジャルグ】 ふん… べ、別にあなた達を助けたわけじゃ ないんだからね!
【ガ・ジャルグ】 ただ…その、たまたま近くを 通りかかって、声が聞こえたから…
【ガ・ジャルグ】 そ、そうよ!不完全なあなた達が 醜い争いをしていたから、 思わず介入しちゃっただけよ!?
【ガ・ジャルグ】 でも、感謝と賞賛の気持ちを 忘れない姿勢は評価してあげる… ありがたく思いなさいね
【アルマス】 ガ・ジャルグ… なによ、その言い方…
【アルマス】 醜い争いなんかじゃない、 私は真剣に向き合っていたの!
【アルマス】 さっきも言ったけど、 その高慢な態度、改めなさいってば!
【ガ・ジャルグ】 私は七色の輝きを放つ、至高の存在… この七色はすべての万全を象徴するわ
【ガ・ジャルグ】 あなたには、 理解できないでしょうね?
【アルマス】 なんですってぇ? 本当にもう… 絶・不愉快なんだけどっ!
一触即発の雰囲気を漂わせる二人の 間でうろたえていたマスターに、 ヘレナがそっと手招きをする
【ヘレナ】 心配しなくても大丈夫だよ ヘレナと一緒に、ことの成り行きを 見守ろうじゃないか
【ヘレナ】 でも…ガ・ジャルグのアレに 本気で怒るなんて、アルマスは相当 頭に血が上っているようだね…
【アルマス】 ああ、もうっ! みんな、なんなのよ! 自分勝手なことばっかり言って!
【アルマス】 ガ・ジャルグ、勝負よ! 私が勝ったら、言うことを 聞いてもらうからね!
【ガ・ジャルグ】 勝負?いいわよ? あなたがわたしに勝てるとは 思えないけど…遊んであげるわ!
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