277000411 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅲ 第2幕「看視する獣の目」 戦闘前
【アルマス】 やあぁあ!
【レーヴァテイン】 はぁっ!
アルマスが戦闘に加わっても、 カシウスが表情を変えることは なかった
【カシウス】 …………
二人がかりの攻撃も、 涼しい顔で受け流している
ただ、さっきと違い、 カシウスの攻撃には殺気がなく、 本気では戦っていないようだった
【アルマス】 カシウス! 私の話を聞いて!
【カシウス】 言葉を紡いでも、高みには届かない でも、その過程を否定はしない
カシウスは、そうつぶやくと 槍を下ろし、アルマスと向き合う
【カシウス】 アルマス… あなたは、どんな言葉を紡ぐの?
【アルマス】 …よくわからないけど、 話を聞くつもりはあるってことよね?
【アルマス】 ディスラプターズを攻撃したり、 島を支配しようとしたり… そんなの、おかしいと思わない?
【アルマス】 あなた達は、 神を殺したあの日から おかしくなったのよ
【アルマス】 ちょっと変なところはあったけど、 周りの人間を、無理やり支配しようと する子じゃなかったのに…
【カシウス】 …………
【アルマス】 ねぇ、カシウス! あなた達は、なにか… 変な力で操られているんじゃない?
【アルマス】 私が目を覚まさせてあげるから、 なにがあったのか教えてほしいの!
【カシウス】 …いいえ、違うわ 傀儡なんかじゃない
カシウスは、はっきりと アルマスの言葉を否定した
【アルマス】 え…っ? それなら…どうして?
【カシウス】 …………
戸惑うアルマスを一瞥し、 カシウスは無言でプールから 去っていった
【アルマス】 あっ! カシウス、待って!
カシウスを追いかけようとした アルマスを遮るように、 異族の群れがプールへと集まってくる
【異族】 グギャギャギャギャ!!
【ガ・ジャルグ】 さすがに数が多すぎない? どこから集まってきたのよ!
【アルマス】 ああ、もう! 絶・邪魔なんだけど!
Next: 277000413