277000421 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅲ 第3幕「妖精の架け橋」 戦闘前
【アルマス】
ふぅ…
まともに動けるぐらいには
回復したみたいね…
【モラベガ】
わぁ！
アルマス、よかったねっ！
プールからあがったアルマスに モラベガが大喜びしながら 抱きついた
【アルマス】
ふわぁっ！
もう、モラベガったら
驚かさないでよ
【モラベガ】
だって、嬉しいんだもん！
ビーチでもジャングルでも
会えなくて寂しかったんだよっ！
【アルマス】
え、ええと…
その気持ちは嬉しいんだけど…
【アルマス】
急に抱きつかれるのは、
ちょっと…
マスターはアルマス達に、 二人は仲良しなんだね と、笑いかける
【モラベガ】
そうだよ！
私達とアルマスは仲良しなんだっ！
そういって笑っていたモラベガが 不意にマスターの存在に気づき、 スゥッと表情を曇らせる
【モラベガ】
この人、知らないね…
だれだろう？
悪い人かな？
【モラベガ】
でも、アルマスと一緒にいたよ？
じゃあ、いい人かな？
【モラベガ】
だけど、悪い人なら
やっつけなくちゃ！
う～ん、どっちかな？
【アルマス】
ふふっ
悪い人じゃないわよ、多分ね
【アルマス】
私はマスターって呼んでるの
別の島から来たんだって
ビーチでアルマスに助けてもらって、 それから一緒に島をまわっているんだ と、マスターもモラベガに話しかける
アルマスの力になりたくて、 仲間を集めているんだ と、続けた
【モラベガ】
…アルマスの味方なの？
じゃあ、私達と一緒だねっ！
モラベガは、再び笑顔を見せる
【アルマス】
私は、あの子達…
ゴッドキラーズに、
島の支配なんてやめさせたいの
【アルマス】
そのために、私達の強さを
証明しなくちゃいけない…
【アルマス】
だから、モラベガも
私達と一緒に来てくれる？
アルマスの申し出に、 モラベガは満面の笑顔で答える
【モラベガ】
もちろんだよっ！
そういって、モラベガは再び アルマスに強く抱きつく
【アルマス】
きゃっ！
【モラベガ】
これからはずっと一緒だよっ！
私達が、アルマスを守ってあげる！
【アルマス】
あ、ありがと…
頼りにしているよ、よろしくね と、マスターがモラベガに 笑いかけると…
【モラベガ】
…………
モラベガはマスターを 不思議そうな顔で見つめ返した
どうかしたの？ と、マスターが尋ねると…
【モラベガ】
頼りにしてるって言われたらね
胸のあたりがふわぁっとして、
急に力が湧いてきたんだぁ…
【モラベガ】
こんな風に思うの
アルマス以外だと初めてかも
【モラベガ】
他の子に言われても
なんとも思わなかったのに…
【モラベガ】
ねぇねぇ、どうしてかな？
【アルマス】
心配いらないわ
マスターと繋がったってことよ
【アルマス】
さて、ヘレナ達の話も
そろそろ終わったんじゃない？
【レーヴァテイン】
…話はだいたい分かったわ
【レーヴァテイン】
あなた達は、アルマスやマスターと
行動を共にするべきだというのね？
【ヘレナ】
レーヴァも話せばわかるさ…
先輩は特別なんだ
【ソロモン】
マスターの近くにいると、
不思議な力が湧いてくるの
体験する価値はあるはずよ
【レーヴァテイン】
私には、
あのマスターとかいう存在が
そこまで重要とは思えないけど…
【ヘレナ】
そうかな…
ゴッドキラーズの方は、
先輩を重要視しているけどね…
【ソロモン】
フェイルノートは、マスターを
あの島の王とも言っていたわ
【レーヴァテイン】
そもそも、あの島のことは
私達には関係ない…
そうでしょ？
【レーヴァテイン】
今までと同じように、
私達だけでやるわ
アルマス達と組む必要はない…
【レーヴァテイン】
私はカシウスを追う
あなた達も一緒に来てくれるわね？
【ガ・ジャルグ】
ねぇ、マスター…
ディスラプターズは
あなたと一緒に行かないみたいよ？
【アルマス】
え？
それって…どういうこと？
【ガ・ジャルグ】
話が聞こえてきたの
レーヴァテインは
今までと同じやり方でやるって
【ガ・ジャルグ】
まぁ、この私さえいればいいじゃない
誰がいなくなっても
心配することはないわよ
ディスラプターズの方を見ると、 ヘレナとソロモンがレーヴァテインを 説得しようとしている様子が見えた
【アルマス】
くっ…
私も、彼女と話をしてくるわ！
マスターとモラベガも、 あわててアルマスの後を追う
【アルマス】
レーヴァテイン！
私の話も聞いて！
【レーヴァテイン】
はぁ…
まためんどくさいのが来たわね…
【アルマス】
私がゴッドキラーズの
目を覚まさせるわ！
だから、力を貸して欲しいの
【レーヴァテイン】
…………
【ムー】 よう、アルマス！ レヴァはご機嫌ナナメなんだよ！ 仲間を取られて寂しいんだろうなぁ
【ムー】 仕方ねえから、 俺が代わりに聞いてやってもいいぜ！ …ムググッ
おしゃべりなムーの口を、 レーヴァテインの手が塞ぐ
【レーヴァテイン】
ムー…
あなたは黙ってて
【ムー】 仕方ねえから、 俺が代わりに聞いてやってもいいぜ！
【レーヴァテイン】
黙って
【ムー】 ムギュギュギュギュギュー!?
【アルマス】
レーヴァテイン…
【レーヴァテイン】
そういうんじゃないから…
あなたは、私達とは違う
だから協力なんて考えられないだけ
【アルマス】
でも、ヘレナやソロモンは
わかってくれたわ！
【アルマス】
あなただって、きっと…
【レーヴァテイン】
ゴッドキラーズを排除すれば
支配を受けることもないし、
この島も元の場所に戻る…
【レーヴァテイン】
それに…
協力したとして
その後はどうするつもり？
【アルマス】
その後…？
【レーヴァテイン】
ゴッドキラーズを排除したい私達と…
ただ止めたいだけのあなた達で
争うことになると思うけど
【アルマス】
それは…
そんなことっ…！
【レーヴァテイン】
ほら、否定できない
それなら、最初から協力しない方が、
お互いに納得するでしょ
レーヴァテインはそう言うと、 カシウスの去った方角に向かって 出発する
【アルマス】
あ、レーヴァテイン！
待ちなさいったら！
【モラベガ】
あ、アルマス！
待ってよ～！
レーヴァテインを追ってアルマスが、 アルマスを追ってモラベガが走り出す
マスターも後を追おうとするが、 ガ・ジャルグがそれを引き止めた
【ガ・ジャルグ】
待ちなさい！
また、あいつらが現れたわよ
危ないから、下がってて！
【異族】 グギャァアア!!
いつの間にか、マスター達は 周囲を異族に取り囲まれていた
【ガ・ジャルグ】
安心なさい、
この私にかかれば、
これぐらいの数、敵じゃないわ！
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