277000441 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅲ 第5幕「獣の眼は詠う」 戦闘前
アルマスがマスターを手招きし、 レーヴァテインのそばに 呼び寄せる
どこか楽しげなヘレナの手招きに、 マスターは嫌な予感を覚えつつも 三人のほうへ近づいた
【アルマス】
レーヴァテインが、
マスターと話したいんだって
【レーヴァテイン】
別に、そういうんじゃないけど…
マスターは、レーヴァテインにも アルマスに力を貸して欲しい と、これまでと同じように頼んだ
【レーヴァテイン】
悪いけど、私は私のやり方で
ゴッドキラーズを排除するだけよ
あなた達も勝手にすれば？
やり方を変える必要はないし、 押し付けるつもりもないよ と、マスターは説得を試みる
ただ、お互いに助けが必要な時は 協力しあえればいいなと思って… と、マスターは続けた
【レーヴァテイン】
ふーん…
私達を利用して楽をしようって
わけじゃないのね？
【レーヴァテイン】
全面的に…とはいえないけど、
手が空いている時なら
協力してあげないこともないわ…
【レーヴァテイン】
確約はできないけど、
それでもいい？
それでもいい、と頷くマスターに レーヴァテインも頷き返す
【レーヴァテイン】
おっけ…
じゃ、そういうことで、
よろしくね
レーヴァテインは マスターに手を差し出し、 握手を求める
本当にありがとう、嬉しいよ！ と、マスターはレーヴァテインの 手を強く握り返した
【レーヴァテイン】
…っ！
その瞬間、レーヴァテインの体に 力が湧き上がってくるような 変化が起きた
【レーヴァテイン】
あなた…
マスターって…そういうこと？
これは、厄介ね…
マスターはその言葉の意味がわからず アルマスやヘレナを見る
【ヘレナ】
レーヴァ…
だからヘレナが言っただろう？
【ヘレナ】
ゴッドキラーズと戦うには、
マスターが必要だってさ…
【アルマス】
さぁ、レーヴァテインも
仲間になったことだし、
みんなでカシウスを追うわよ！
【レーヴァテイン】
ちょっと…
勝手に仲間にしないでよね
【ヘレナ】
まぁ、いいじゃないか…
仲間だと思わせておいた方が
いいこともあるかもよ…
【モラベガ】
ねぇねぇ、アルマス！
カシウスがどこにいったか、
アルマスは知ってるの？
【アルマス】
それは…
わからないけど…
【ガ・ジャルグ】
はぁ？
それなのに、
追うわよ、とか言ってたの？
【アルマス】
べ、別にいいじゃない！
ただ目標を口にしただけよ！
【ソロモン】
そのことなら、調査済みよ
カシウスの行き先は、
グラウに調べてもらった
【ソロモン】
ここからさらに奥にあるプールに
いるはずよ
レーヴァテイン、指示をお願い
【レーヴァテイン】
おっけ…
目標は、カシウス…
みんな、行くわよ！
マスター一行は、 グラウとソロモンを先頭に プール地帯を移動していく
その後ろにレーヴァテイン、ヘレナ、 マスターとアルマス、モラベガ、 ガ・ジャルグが続いた
【ソロモン】
…いたわ、あそこよ！
カシウスはプールサイドに立って 水面をじっと見つめている
【レーヴァテイン】
…カシウス！
今度こそ決着をつけるわよ！
レーヴァテインに声をかけられ、 カシウスはゆっくりと顔をあげた
【アルマス】
カシウス！
あなた達の本当の目的はなに？
島を支配してどうするつもりなの？
カシウスは槍をかまえ、 アルマスに向き合う
【カシウス】
その答えを知る価値が、
あなたにはあるの？
【カシウス】
あなたの価値を
わたしに見せて…
【アルマス】
つまり、戦って
勝てばいいのね！
みんな、行くわよ！
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