277001151 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅱ 第4幕「旗影のエンシェント」
対決が終わり、 戻ってきたスイハは 深々と頭を下げた
【スイハ】
申し訳ありません…
負けてしまいました
あと少しだったのに…
【フライシュッツ】
スイハちゃんはがんばったよ〜！
おねーちゃんがはぐしてあげる！
だから元気出して、ね？
【ミネルヴァ】
フライシュッツの言う通りです、
あなたは全力を尽くしました！
落ち込むことはありません！
【スイハ】
でも、これで1勝1敗です
次で勝たないと厳しくなって
しまいました…
【ラグナロク】
スイハ、心配しないで！
次は私が出るんだから、
きっと勝ってみせる！
【ミネルヴァ】
向こうも勝負を決めるため、
おそらくグリードが出てくるでしょう
【ミネルヴァ】
手強い相手ですが、
頑張ってください
【フライシュッツ】
ラグナロクちゃん、頑張れー！
【スイハ】
きっとあなたなら、我々を
勝利に導いてくれると信じています
【ラグナロク】
みんな、ありがとう！
【グリード】 3回戦は、あのラグナロクが 出てくるのでしょうね
【グラトニー】 きっと、そうなるだろうさ、 あちらのリーダーだからね
【エンヴィ】 では、こちらもリーダーを 出すべきなのでしょうか…？
【グリード】 いいでしょう 早くこの茶番を 終わらせるとしましょう
【グリード】 試合の勝利も、チームの勝利も 私がすべて奪い取ります！
【ミネルヴァ】
3回戦は私が審判をつとめます！
両選手、スタートラインへどうぞ！
ラグナロクとグリードが スタートラインに並び、 視線で火花を散らす
【ミネルヴァ】
ちなみに、マスターは
どちらを応援するんですか？
突然の質問に焦るマスターに 全員の視線が集まる
その視線に負け、マスターは どちらも頑張ってほしい…と 無難な返事を返すのだった
【グリード】 は？ アナタ、それで許されると 思ってるんですか？
【ラグナロク】
ふっ…
優柔不断だね…
【ラグナロク】
それでも、私はこの試練に打ち勝つ！
白き意志は、誰にも砕けはしない！
【ミネルヴァ】
それでは、開始します！
【グリード】 はっ！！
【ラグナロク】
たぁ！
両者はほぼ同時にスタートし、 砂浜を猛烈な勢いで駆け抜ける
【スイハ】
ラグナロク！
がんばってください！
【エンヴィ】 グリード！ 勝ってください！
【グリード】 はあああああ！
【ラグナロク】
はぁあああああ！
ほぼ同時にフラッグへと飛びついた ふたりの手がぶつかり、 フラッグはその勢いで宙に舞う
【グリード】 強奪してあげるわ！
【ラグナロク】
皆の力を…今！
ふたりはフラッグを取ろうと 懸命に手を伸ばす
しかし、そのフラッグを 手にしたのは突然現れた異族だった
【異族】 グギャアアアア！
【ラグナロク】
異族！
いつの間に！？
【グリード】 海からも、続々と現れていますね …ふふっ いいことを思いつきました
【グリード】 ビーチフラッグスなど正直退屈でした ここで、異族を多く倒した方が 勝ちにしましょう
【ラグナロク】
私はゲームを完遂したいのだけど
…今は、この異族を倒すことが先決ね
【ラグナロク】
わかったわ、今をもって
「ビーチフラッグ大会」は
「異族討伐大会」に変更！
【ラグナロク】
異族たちよ、かかってきなさい！
【グリード】 私がすべてを奪う！ 絶対に負けません！
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