277001161 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅱ 第5幕「探求のエンシェント」戦闘前
蹂躙にも似た一方的な戦いの末、 異族の群れは一掃され、 ビーチに静寂が戻る
【グラトニー】 勝負はどっちが勝ったんだい？
【グリード】 途中までは数えていたんですけど、 正確な数はもうわかりません…
【ラグナロク】
私も数えきれなくなっちゃって…
【エンヴィ】 では、勝負は引き分け…ですか？
【グリード】 それでは納得できません！ なにか新たな勝負で 決着をつけましょう！
【ラグナロク】
私はみんなに思いを託されたの、
だから決して負けられない…
決着をつけなくては！
まだまだ血気盛んなふたりを ミネルヴァがなだめようとする
【ミネルヴァ】
ですが、異族も現れましたし、
もう日も暮れますから…
今日中の決着は難しいのでは？
【フライシュッツ】
ねーねー、ミネルヴァちゃん！
今日はおねーちゃん、頑張ったよね？
だって勝ったんだもん、ほめてよ〜！
真面目な表情で提案するが、 フライシュッツに抱きしめられ、 なんとも奇妙な状況だった
【エンヴィ】 くっ… あんな勝ち方、私にはできません… 羨ましい…
【グラトニー】 エンヴィ、キミの気持ちはわかるよ ボクたちの同盟に入らないかい？
こちらでは、フライシュッツに 嫉妬の視線を飛ばすエンヴィの肩を グラトニーが抱き、なぐさめている
【スイハ】
あの…その…
私はいいと思います、けど…
（うぅ、いい言葉が見つからない！）
【ラスト】 もしかして…さきほどの視線は 挑発ではなかったのですか…
【スイハ】
えっと…はい、
正々堂々と戦おうと
言いたくて…その…
スイハの態度に勘違いしていたことに 気付き、ラストは小さく頭を下げた
【ラスト】 あの視線、あれは挑発ではなく、 言葉を選んでいたのですね 悪いことをしました…
にぎやかな雰囲気のなか、それぞれの やり方で親睦を深めていく彼女たちを 見て、少し和むマスターだった
【ミネルヴァ】
とりあえず、今日のところは
日も落ちましたし解散しましょう
勝負は、また次回ということで…
【グリード】 勝負が決まっていないのですから、 マスターはこちらで預かります
【ラグナロク】
ちょっと待って！
さっきまで私たちがマスターを
保護していたはずだけど？
【グラトニー】 なんだい？ 文句があるなら力づくで奪えば いいんじゃないかな？
【グラトニー】 もちろん、簡単に奪えるほど ボクたちは甘くないけどね
再び険悪な空気が流れる しかし、それを打ち破るかのように うめき声が響く
【？？？】 グギャ！
【スイハ】
異族の群れ！？
どうしてこんなに連続して！？
【ラグナロク】
くっ…マスターの守護は
あなたたちに任せるわ！
私は異族の討伐を！
【フライシュッツ】
おねーちゃんも行きまーす！
ラグナロクちゃんと一緒に戦うの、
久しぶりだね〜！
【ミネルヴァ】
まだ来るかもしれません
私たちは警戒をっ！
【スイハ】
わかりました！
Next: 277001163