27700120 海上編 ストーリー7月 プール動乱篇1部 第2幕「侵入のプール」戦闘前
【バルムンク】 ねえ、グラム… 本当に、このプールに忍び込むの? 重罪だよ…
【グラム】 バルムンクは アスカロンが倒れたままでも いいって言うの?
【グラム】 私達姉妹と…ずっと一緒に生きてきた 大切な親友なんだよっ もし目を覚まさなかったら…
【バルムンク】 それは絶対に嫌! …今回限りだからね
【グラム】 大丈夫よ こんな夜中にプールに入ろうとする 奴なんていないって
【アスカロン】 …ううん あれ…?私、なんで…?
【バルムンク】 アスカロン! 良かった…グラム、アスカロンが 目を覚ましたよっ
【グラム】 まったく、世話焼かせるんだから
【アスカロン】 そっか…私、倒れて…ごめんね、 二人とも それと、ありがとう
【グラム】 ゆっくり喜びを分かち合いたいところ だけど、ばれないうちに早く――
【グングニル】 そこにいるのは誰だ? ここには我の許可なく入らぬよう 命じておいたはずだが
【グラム】 まずい! 二人とも逃げるよっ
【グングニル】 おや、その顔…下級民の… これは制裁を加える必要が ありそうだな
【アスカロン】 待ってください! 私のせいなんですっ… 二人は助けようとしてくれただけで!
【グラム】 なにやってんの!? 上級民と話し合おうとしても 無駄だって
【グングニル】 罪を認めたな その潔さに免じて、 一撃で仕留めよう
【グラム】 アスカロン、危ない!!
【バルムンク】 グラム!? そんなっ…なんてことするのよぉ!
【グングニル】 我に手をあげたな そなた、ただでは済まんぞ
【アスカロン】 やめてバルムンク! 急いでグラムの手当てをしないとっ… このままじゃっ…
【バルムンク】 くぅぅっ…! 絶対やり返してやるから…覚えて なさい!
【グングニル】 まさか、我から逃れられるとでも? …愚かな
【アスカロン】 グラム…もう少し我慢してね… すぐ手当てするからっ
【バルムンク】 出口はこっちよ! あの扉を出れば…あっ…
【グリダヴォル】 あーっ!侵入者って君達のこと? それじゃ、捕まえさせてもらうね!
【バルムンク】 しまった…挟まれた…
【アスカロン】 あのっ…抵抗はしませんので、先に 彼女の手当てをさせてください! お願いします!
【バルムンク】 アスカロン…そんなこと言っても 聞いてくれるわけないよ…
【グリダヴォル】 うん?その子、怪我してるの? しょうがないな~ ちょっと見せて
【グングニル】 なにをやっている、グリダヴォル? 重罪人を早く捕まえろ
【グリダヴォル】 あ~…これやったのグングニルでしょ ひどいな~、手加減してあげなよ
【グングニル】 …そなた、どちらの味方なのだ?
【グリダヴォル】 どちらの? そんなの決まってる! 私は正義の味方よ!
【グングニル】 ………… …は?
【グリダヴォル】 困ってる人は見過ごせないのよね~ 上級民も下級民も関係ないって いうか
【グリダヴォル】 もっと優しくしても良いんじゃない? って思うわけ
【グリダヴォル】 ということで、君達、行って良いよ 十分、罰は受けたでしょ
【アスカロン】 えっ…? でも、いいんですか?
【グリダヴォル】 いいの、いいの 気をつけて帰ってね~
【アスカロン】 ありがとうございます!
【バルムンク】 ありがとう、ございます…
【グングニル】 おい、待て! …グリダヴォル、憲兵隊にあるまじき 行為だぞ
【グリダヴォル】 いや~、ついお節介焼いちゃって …それに、プール閉鎖はグングニル だって納得いってないんでしょ?
【グングニル】 …王国憲兵隊隊長として、 あの三人は必ず罰する 久し振りに、傭兵を使うか
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