277001251 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅲ 第4幕「当惑のエンシェント」戦闘前
翌朝、マスターが 寝不足のまま起きると、 ミネルヴァが待っていた
ミネルヴァは、 グラトニーとエンヴィと一緒に 島を探索してきたという
【ミネルヴァ】 島の探索で発見したことについて、 マスターにご報告があります
【ミネルヴァ】 結界の修復についてですが、 マスターを結晶体にしない方法が、 一つだけ見つかりました
【ミネルヴァ】 ですが、その… その方法というのが…
辛そうな表情から、 ミネルヴァの苦悩が 伝わってくる
そんな彼女にマスターも 佇まいを直し、 小さくうなずいて先を促した
【ミネルヴァ】 その…方法は…
そうしてミネルヴァから聞いた話に、 予想を上回る衝撃を受け、 マスターは一瞬目の前が暗くなった
【ミネルヴァ】 このことは、 まだ私達しか知りません… 私もどうするべきかわからないのです
泣き出しそうなミネルヴァの頭を ぽんぽんと叩き、マスターはなんとか 笑顔らしきものを浮かべた
あとは自分が決める、とミネルヴァに 告げたあと、少し一人になりたいと、 マスターはビーチに向かった
マスターがビーチで悩んでいる頃、 エルキュールはジャングルで熱弁を 奮っていた
【エルキュール】 …ですから、希望を持ちましょう! 諦めるのはまだ早いです!
【ラグナロク】 私達の使命は、 この島を守ること…
【ラグナロク】 たとえマスターを失うとしても、 その責任を果たすため、 確実な道を選ばなければならないの
【エルキュール】 それは違います、ラグナロク! 責任を果たすために、最善の努力を することが私達の使命です!
【エルキュール】 ここで諦めることは使命の放棄です! 私は誰も犠牲になることのない道を、 希望を持って探し続けます!
【エルキュール】 もしマスターを 結晶化したとして…
【エルキュール】 あなたは、 マスターのおかげで 島が平和になった!
【エルキュール】 …そう、 この島に暮らすすべてのキル姫達に 笑顔で言えますか!?
【ラグナロク】 っ…!? それ、は…
エルキュールの剣幕、 そして何よりその言葉に ラグナロクはたじろいだ
【エルキュール】 出来ないのであれば、 それはあなた自身が それが最善だと思っていない証拠!
【エルキュール】 あなた自身が胸を張れない手段を 取るべきではありません!
その言葉に、 ラグナロクは目を閉じ、 そして息をこぼした
【ラグナロク】 …私は責務を負うことで、 きっと視野が狭くなっていたのね
【ラグナロク】 あなたのおかげで目が覚めたみたい、 私も別の方法を探して、 マスターも島も守ってみせる!
【エルキュール】 きっとうまくいきます! さあ、マスターに 報告に行きましょう!
【エルキュール】 マスターはこのあたりに いるはずですが…
【ラグナロク】 あれがそうじゃない?
ラグナロクが指差す先には 海岸に立つマスターの姿があった
【ラグナロク】 一人でいるなんて無用心ね…
そう呆れるラグナロクだったが…
【異族】 グオォォッ…
そんなマスターを狙う 異族が現れるのだった
【ラグナロク】 マスターが危ない! エルキュール、急ぎましょう!
【エルキュール】 はい!
【ラグナロク】 ダモクレスは、 ミネルヴァ達に このことを知らせて!
【ダモクレス】 うん、わかった!
迫る異族に気がついたマスターは、 エルキュールとラグナロクを見つけて 安心しつつも複雑な表情を見せた
【ラグナロク】 マスター…間に合ってよかった! それと、異族退治が終わったら 私達の話を聞いてもらえる?
その言葉に、 マスターは黙ってうなずく
【エルキュール】 ラグナロク! 敵が来ます!
【異族】 グギャギャ!
【ラグナロク】 私にまかせて!
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