277001343 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅰ 第2幕「導くは天の神」戦闘後
【ティファレト】 天秤よ、罪の裁定をっ!
【異族】 グギャアァァァァッー!!
【ティファレト】 殲滅、完了
【ティファレト】 ですが、この様子では 別の場所にも神の手が 伸びているでしょう
どこか憂いのある表情で そう呟く彼女に、 マスターはお礼を告げる
【ティファレト】 この程度の障害の解決に、 礼を述べる必要はありません
謙遜、というわけではなく ごく当たり前のように振舞う彼女
そんな彼女に、マスターは思わず 島のキル姫達と同じぐらい強いよ、 と声を上げてしまった
【ティファレト】 今、『島のみんな』と 言いましたか?
【ティファレト】 あなたは…いったい何者ですか?
何者って…? とマスターが聞き返すと、 彼女の目が細まる
【ティファレト】 神々の尖兵である異族に 驚いていない様子から、 あれらを知っていた
【ティファレト】 さらにいえば… 強大な力を持った私に 対しての危機感も薄い
理性的でありながら、 しかし鋭い目つきでマスターを 睨みつつ、彼女は続ける
【ティファレト】 あなたは、結界に覆われている あの島から来た… 間違いないですね?
その言葉に、マスターは頷く
【ティファレト】 やはり…! あの憐れな島から
憐れな島、と言われたことを疑問に 思うマスターだったが、それより先に ティファレトが手を掴んできた
【ティファレト】 あの島に住む者は皆、 恐怖に囚われているはず
【ティファレト】 彼女らに救済を施すことこそ、 私の責務 力を貸してもらいます
結界のおかげで島は平和だ、 と告げたマスターだが、 彼女はゆっくりと首を振った
【ティファレト】 いいえ、 それでは決して真の平和とは いえない
【ティファレト】 私が主の名の下、 導いてみせましょう
彼女の言葉から感じる冷たさに、 マスターは小さく息を漏らす
【ティファレト】 さあっ…主の名の下、 力を示す時が――
【???】 やっと、やっと見つけたわっ!!
【ティファレト】 はあ…アルマス… あなたに用はありません すぐさまこの場を去りなさい
【アルマス】 あなたに用はなくても 私にはあるんだからっ!
アルマスと呼ばれたキル姫は 気合の入った瞳で ティファレトを見つめる
【アルマス】 神を殺してから、 あなた達はおかしくなった
【ティファレト】 そんなことはありません 私達は気づいたのです、 己の責務に
【アルマス】 責務なんて、 そんなこと 知ったことじゃないわ
【アルマス】 私はただ、あなた達を止めたいだけ こんなことまでしちゃった以上、 止まらないんでしょ
【ティファレト】 止めるつもりなど、 ありません
【アルマス】 それなら、私が止める!
【アルマス】 今日こそ、あなたの目を 覚まさせるんだから、 覚悟しなさいっ!
突如現れた新たなキル姫は 透き通るような青い髪をたなびかせ、 ティファレトへと切りかかった
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