Phantom of the Kill

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277006011 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅰ 第1幕「ラグーナ島の見回り」戦闘前

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いつかの時間軸、どこかの世界線で…

青い海に浮かぶ常夏の島がある

その名はラグーナ島

キラープリンセス―― キル姫と呼ばれる 少女達が住まう島だ

キル姫達はラグーナ島を 外敵から守る使命を持ち 日々戦い続ける

そんな、戦う運命にある キル姫達も 普通の少女としての夢がある

誰かにとっての 特別な存在になりたい

特別な想いを抱く人と 添い遂げたい

少女であれば誰しもが 一度は抱く、 普通の夢

これはそんな夢を―― 願いを叶える物語

ひと夏の冒険譚だ

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【???】 ふふ 気持ちよさそうですね

ウトウトとしていたマスターが 目を開けると、隣には ティファレトが座っていた

2503221.png 【ティファレト】 ごめんなさい 起こしてしまいましたか?

もうすぐ待ち合わせの時間だから 起きるつもりだったんだ 気にしないで、とマスターが言う

2503221.png 【ティファレト】 今日は特に日差しが強いですから 日陰で涼みながら待っていた方が よさそうですね

ここは涼しいだけじゃなくて ポカポカして温かいんだよ そう言って、マスターが笑う

2503221.png 【ティファレト】 ポカポカして、温かい…ですか?

ここの砂はね、 日陰で冷たいかと思ったら 意外と温かいんだよ

ポンと砂に手を置くマスターを見て ティファレトも砂に手を当てる

2503221.png 【ティファレト】 本当ですね 柔らかくて優しい… まるで日向ぼっこのような温かさです

2503221.png 【ティファレト】 …この場所は 朝はたっぷりと太陽が 当たるんですね

うん。それで、昼になったら 日陰になるけど、 砂はほどよく温まったままなんだ

得意げに話すマスターに クスリと笑うティファレト

2503221.png 【ティファレト】 良い場所を見つけましたね 今度は私もご一緒に…

2503221.png 【ティファレト】 あ、もうこんな時間なんですね それでは、失礼します

そう言って足早に去っていく ティファレト

そんなティファレトの後姿を 見ながら、いつもと雰囲気が 違っていることに気づく

今度、そのことについて 聞いてみようと思っていると

2101411.png 【ティルフィング】 マスター、お待たせしました

ティルフィングが駆け寄ってくる

2101411.png 【ティルフィング】 それでは行きましょうか

最近は異族の出現が 多くなっているため、 マスターは島の各所を見回りしている

その見回りにキル姫も付き合って くれているのだが、今日は ティルフィングが申し出てくれたのだ

2101411.png 【ティルフィング】 ふふ こうして、マスターと二人きりで 歩くのも久しぶりですね

2101411.png 【ティルフィング】 マスターはいつも 他の姫達と一緒ですから

2101411.png 【ティルフィング】 知ってますか? マスターとの見回りですけど 人気で順番待ちするくらいなんですよ

ええ!? 見回りなんて大変なだけなのに 驚くマスター

2101411.png 【ティルフィング】 くすっ こうして、マスターと二人に なれる機会はあまりありませんから

いつも見回りに付き合ってもらうのは 悪いなって思ってたんだけどね ホッとするマスター

2101411.png 【ティルフィング】 こうして二人で歩いていると デートみたいですよね

少し照れながら ティルフィングが微笑む

だが、すぐに悲しそうな 表情になってしまう

2101411.png 【ティルフィング】 でも、こういうことを 考えるのはいけないこと なんだと思います

2101411.png 【ティルフィング】 私達、キル姫は戦うことが 宿命づけられた存在…

2101411.png 【ティルフィング】 マスターと一緒にいたいなんて 想いは、不純でいけないこと ですよね

そんなことないよ! 僕もティルフィング達と 一緒にいられて楽しいし、

みんなには戦いの運命とか 関係なく、幸せになってほしいんだ とマスター

2101411.png 【ティルフィング】 ありがとうございます マスターにそう言って貰えるだけで とても幸せです

僕はいつもみんなに 助けてもらってばかりだ

なにか、みんなのために できることがあると いいんだけど…

ティルフィングには何か やりたいこととかないの? 僕にできることなら

手伝いたいんだけど そのマスターの言葉に、 ティルフィングは目を丸くする

そして、すぐに顔を赤くし 指をモジモジとさせながら チラリとマスターの方を見る

2101411.png 【ティルフィング】 マスターはキル姫と結ぶ 特別な契約が存在することを 知ってますか?

特別な契約? 首を傾げるマスター

2101411.png 【ティルフィング】 マスターとキル姫の共鳴を 高めていくと、

2101411.png 【ティルフィング】 特別な契約を結ぶことが できるという伝承があるんです

2101411.png 【ティルフィング】 叶うなら、その特別な契約を 結んでみたいって 思うんです

よし、やってみよう! マスターがティルフィングの 手を握る

2101411.png 【ティルフィング】 で、ですが… その方法もわからないですし そもそも本当に存在するのかも…

とにかく、調べてみようよ そう言ったときだった

2103811.png 【アルマス】 絶・撃破―!

海岸沿いでアルマスの 声が響き渡る

2103811.png 【アルマス】 ああ、もう キリがないわね

見ると、アルマスが大勢の 異族に囲まれている

ティルフィング、行こう! マスターが叫ぶ

2101411.png 【ティルフィング】 はい!

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