277006101 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅳ 第1幕「壊れたデバイス」戦闘前
青い海に浮かぶ常夏の島、 ラグーナ島
その島ではキル姫達が 外敵から島を守る使命を持ち 日々戦い続ける
マスターとティルフィングが 島の見回りをしている中、 ふと、ある話題があがる
それはマスターとキル姫が結ぶ 特殊な契約という話だった
その契約を結んでみたいという ティルフィングに、マスターは やってみようとこたえる
フェイルノートに相談すると 契約に使う『誓詞印紙』と引き換えに ある条件が提示された
それはお宝が眠る洞窟の入り口を 塞ぐ岩を壊すことだった
盤古の活躍によって道は開かれ、 フェイルノートは宝を手にする
それは離れた相手とも会話ができる デバイスという機械だった
皆が見守る中、フェイルノートは デバイスのスイッチを押したが――
【フェイルノート】
お前達は歴史の証人となるのよ
刮目なさい！
全員が見守る中、 フェイルノートは意気揚々と デバイスのスイッチを押したが…
【フェイルノート】
…………
デバイスは沈黙を保ったままだった
【フェイルノート】
おかしいわね…
こっちのスイッチかしら…
フェイルノートはすべてのスイッチを 押してみるが、やはり反応はない
【イージス】
うむ…
長時間放置されていたせいで
故障したのかもしれないな
【フェイルノート】
嘘でしょう…？
やっと見つけたのに、
これじゃ使えないじゃない…
落胆するフェイルノートに アルマスが声をかける
【アルマス】
フェイルノート、
諦めるのはまだ早いわ！
壊れているなら直せばいいのよ
【フェイルノート】
これを直すには高度な技術が必要よ
修理ができる人なんて…
【アルマス】
お姉ちゃんなら直せるかもしれないわ
ね、盤古？
【盤古】
え？
あ、うむ…
グランテピエなら、可能かも…
【フェイルノート】
なっ…！
それは本当なの！？
【アルマス】
絶対とは言えないけど、
ムーも一緒にいるし
その辺りは私達より詳しいかも
【アルマス】
もしダメでも別の方法を
考えればいいのよ！
ただ諦めるなんて、らしくないわ
【フェイルノート】
アルマス…
【フェイルノート】
…ふっ
この私が、お前に励まされる日が
来るとは夢にも思わなかったわ
【フェイルノート】
確かに、簡単に諦めるなんて
私らしくなかったわね
【フェイルノート】
いかなる強敵にも屈しないわ
それが機械であってもね
【アルマス】
ふふっ
フェイルノートはそうでなくちゃ！
【ティルフィング】
それで、グランテピエさんは
どこにいるんでしょうか？
【アルマス】
お姉ちゃんはカシウスを
手伝うって言ってたから、
元の島に戻らなくちゃね
【フェイルノート】
私はこの島に残って
別の手がかりを探すわ
【フェイルノート】
デバイスはお前様に預けるけど
くれぐれも大事に扱うことね
もし失くしたら、その時は…
【フェイルノート】
謀殺するわよ
せ、責任重大だね… と、マスターは気を引き締めて デバイスを受け取る
【フェイルノート】
それと…
できるだけ…早く帰ってきなさいよね
【盤古】
…寂しい、のか？
【フェイルノート】
そ、そんなことないわ！
まったく、何を言っているのかしら
ただ、デバイスのことが心配なだけよ
直してもらったらすぐに戻るよ ちょっとだけ待っててね と、マスターはこたえる
【フェイルノート】
…ええ、頼んだわよ
【ティルフィング】
それじゃ、戻りましょうか
【アルマス】
マスターはまた
イージスのボードに
乗せてもらうとして、
【アルマス】
私達は
また泳いで渡るしかないわよね
盤古は大丈夫そう？
【盤古】
むぅ…
今度こそ、海を割る、か…
【アルマス】
それはちょっと…
【ティルフィング】
私が一緒に泳ぎます
なにかあればすぐに助けますね
【盤古】
おお…
ティルフィングは、やさしいな
そうだね 自分もいつも助けてもらってるよ と、マスターも盤古に同意する
【ティルフィング】
そんな、大げさですよ
困っている人を助けるのは
当然ですから…
【イージス】
その謙虚な姿勢も美しいな
マスターが頼りにするのもわかるぞ
【アルマス】
…わ、私も盤古と一緒に泳ぐわ！
1人より2人の方がいいでしょ？
【盤古】
…ん、クウ？なんだ？
アルマスは、危機感を抱いた…って？
【アルマス】
盤古！
ほら、いくわよ！
【ティルフィング】
では、マスターは来た時と同じように
イージスさんと一緒に…
【イージス】
待て！
海を見ろ！
【アルマス】
また異族ね！
私に任せて！
すぐに蹴散らしてやるんだから！
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