277006111 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅳ 第2幕「ムーはどこへ？」戦闘前
【アルマス】
これでよしっ…と
じゃあ、いくわよ！
【ティルフィング】
はい！
【盤古】
うむ…
アルマスが異族を倒した後、 マスターとイージスは一足先に 元の島へと戻った
アルマスとティルフィングは 盤古とはぐれないように ロープでお互いを結んで出発する
盤古に合わせてゆっくり泳ぎながら アルマスはティルフィングに 話しかけた
【アルマス】
ねぇ、ティルフィングは
どうしてマスターと
特別な契約をしようと思ったの？
【ティルフィング】
え！？どうしてって…
その…恥ずかしいんですけど…
夢だったんです
【アルマス】
夢？
【ティルフィング】
私達、キル姫は戦う宿命です
不純な想いだとはわかっています…
【ティルフィング】
でも、許されるのであれば、
誰かの特別な存在になりたい
【ティルフィング】
いつまでも、
側で支え合えたらいいなって
【アルマス】
…………
【ティルフィング】
マスターとの特別な契約が
その夢を叶えてくれるかもって…
そう信じてるんです
【アルマス】
あなたが契約の話をしたら、
マスターはなんて言ったの？
【ティルフィング】
「よし、やってみよう！」って
言ってくれました
【アルマス】
ふふふっ
マスターらしいわ
【ティルフィング】
はい…
【アルマス】
そっか…
ティルフィングの夢なのね…
【ティルフィング】
なんだか恥ずかしいです…
あ、もうすぐ島に着きますよ
盤古さん、大丈夫ですか？
【盤古】
うむ…
ちょっと、紐がきついが、
あと少しの我慢、だな…
【イージス】
3人とも遅かったな
【アルマス】
盤古に
無理をさせたくなかったからね
【盤古】
うっ…
く、苦しい…
【ティルフィング】
盤古さん！？
どうしたんですか？
【盤古】
ひ、紐が、胸に…食い込んで…
【ティルフィング】
泳いでいる間に絡まったんですね
【アルマス】
大変だわ！
早く解かないと…
あれ、どこから解けば…
【グランテピエ】
それなら、私に任せて
【グランテピエ】
これでもう大丈夫、だよね？
盤古、よく頑張ったね
偉い偉い
【盤古】
…っ！
盤古は無言でグランテピエに 抱きつく 再会の嬉しさで言葉も出ないらしい
【アルマス】
お姉ちゃん！
【グランテピエ】
アルマス、会えてよかった
盤古の面倒を見てくれてありがとう
アルマスも、偉い偉い♪
【アルマス】
私達、お姉ちゃんを
探しにいくところだったのよ
どうしてここに？
【グランテピエ】
アルマスと盤古を探してたら
離れ小島に渡ったって聞いたから、
私も向かうつもりだったの
【ティルフィング】
行き違いにならなくてよかったです
そうだ、グランテピエに 頼みがあるんだけど… と、マスターは話を始める
【グランテピエ】
ん、なになに？
お姉さんになんでも言ってごらん？
これ、壊れてるみたいなんだ 君なら直せるんじゃないかって… と、デバイスを見せる
【グランテピエ】
かなり精巧な機械、だね
ちょっと見せてくれる？
グランテピエはデバイスを手に取り、 じっくり観察する
【グランテピエ】
これは、どこで見つけたの？
どんな機能があるのかな？
離れた相手とやり取りする機械らしい と、マスターはフェイルノートから 聞いた話を伝える
【グランテピエ】
なるほど、ね…
通信機能を持ってるんだ…
【アルマス】
…直せそう？
【グランテピエ】
うん、きっと直せる、かも
【アルマス】
さっすがお姉ちゃん！
絶・最高ね！
いますぐお願いできる？
【グランテピエ】
ごめんね、アルマス
ムーがいないと
ちょっと難しい、かな
【アルマス】
え？
ムー、いなくなっちゃったの？
【グランテピエ】
ちょっと目を離したすきに
綺麗なあの子…アルテミス、かな？
彼女についていっちゃったみたい
【アルマス】
ムーったら…しょうがないわね
マスター、探しに行くわよ！
アルテミスがいると聞いて マスター達はプールへと向かう
しかし、優雅にくつろぐアルテミスの そばにムーはいなかった
【アルテミス】
あら、マスター…
私になにかご用ですか？
ムーを探しにきたんだけど 一緒じゃなかった？ と、たずねるマスター
【アルテミス】
さっきまでは一緒でしたが…
そういえば姿が見えませんね
【ティルフィング】
どうします？
別の場所を探しますか？
【グランテピエ】
え〜と…
その前にあの子達を
片付けなくっちゃ、だね
【異族】
グギギギ…
【アルマス】
またなの！？
【グランテピエ】
大丈夫だよ、アルマス
お姉ちゃんに任せて
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