277006153 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅴ 第3幕「あの夏の花火」戦闘後
夜になり、再集合したマスター達は 集められた花火から 好きなものをそれぞれ手に取った
【アルマス】
それじゃ、始めましょ！
それっ！
アルマスは置き型の花火に火をつける 勢いよく火花が上がり、 真っ暗な砂浜に閃光を放つ
その後もいろいろな花火で 楽しい時間を過ごしたものの、 これといった変化は起きなかった
【ティルフィング】
楽しい思い出になりましたが…
強い想い出とは違うようですね
【イージス】
いや、もしかしたら試練と強い絆が
先なんじゃないか？
【アルマス】
そもそも、みんな一緒にいたら
意味がないんじゃ…
【盤古】
我は…楽しかったぞ…
たまには、外もいいな…
【グランテピエ】
ふふっ…
またみんなでやろう、ね
【カシウス】
御館様…
花火、まだ残ってる？
持ってきたのは全部終わったかな と、マスターがこたえる
【カシウス】
おかしいわ…
どうして…ないの？
なにか足りなかった？ と、マスターが問いかける
【カシウス】
物事は始まりが起った瞬間
終わりが約束される
それは不変の理
【カシウス】
太陽は日の出から始まり、
正中を通過して日没に至る
変えることができない円環の輪よ
【カシウス】
でも、忘れてはいけないのが
日没の前には夕暮れが
存在するということ
【カシウス】
眩しい光の後に闇が訪れる
その終わりへ至る円環の中には
静けさへ誘う一瞬の煌めきがなくては
えーっと、どういうこと？ とマスターが首をひねる
【カシウス】
御館様
花火の最後、
つまり、締めとなる…
【カシウス】
線香花火がないの
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