Phantom of the Kill

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28000062 海上編 ストーリー10月 パラディーゾ建国篇 第6幕「解説のプール」戦闘後

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ジャングル連合領内 王国軍陣地にて―― 全員でプール王国から抜け出して ジャングル連合領内に入って しまうだなんて、大胆ですね エクスカリバーさん、 そろそろ今回の作戦について 説明していただけませんか? これは失礼致しました、陛下 事は急を要する上、 秘密を維持するため、 ここまで説明せずにいました おかげで大わらわだったじゃないの! 高貴なる私に こんな思いをさせるだなんてっ まあまあ、 これでも飲んで落ち着けよ あら、 気が利くわね下僕 ははっ… お褒めに預かり光栄だ 方天画戟、そなたも大変ね… さて、この作戦の要点は 帝国軍と戦わず、 帝国軍を連合領内から 退かせることにあります 帝国軍とは、 初めから戦うつもりは なかったんですね マナの枯渇が深刻な私達では、 帝国軍とまともに戦っても 勝ち目はありませんから でも、帝国を攻めないと 背後を脅かすことは できないわよ 大切なのは、そこです 実際に攻めなくても、 相手が危機感を抱いてくれれば それで良いのです 帝国軍に“帝都が危ない”と 思わせることができれば、 本当に攻める必要はありません それで傭兵達にシェキナー隊を 煽らせたのか? あれにどんな効果があったのだ? シェキナー隊は帝国でも 最も規律正しい部隊です どんなに煽っても 砦から出ることはないでしょう その代わり… 状況を、皇帝に報告します そして情報というのは 物理的距離があるほど 伝わりにくくなります そこに偽の情報を 混ぜ込んでしまえばどうでしょう? あ! それでシストルムを「伝令」に 走らせたんですねっ 連合軍との連絡はマサムネさんが やってくれる手はずだったのに、 不思議に思ってたんです にゃはは~♪ 疑われないよう偽の密書を 落としてくるのは大変だったにゃ~ 曖昧な情報と偽情報を掴まされた 帝国軍は一旦、 動きを止めざるを得ないでしょう そして、もしダーインスレイヴが 皇帝のままだったら帝都を捨てる という選択肢もありました そんなっ… それだけの決断力と覚悟を 持っている方なのです ただ、今の皇帝は違います 現皇帝フォルカスは帝都を、 なによりダーインスレイヴを 見捨てることはありません ですから、 多少の疑惑を抱いていても 必ず帝都に戻るという判断をします それが今回の作戦の全貌ってわけ? ふ~ん、まあまあ、やるじゃない そなたはどの立場から ものを言っているのよ…? 私達は一度も戦わず、 帝国軍を退かせてみせる 見事なお手並みです! 本当に貴方って食えない女よね ずっと隠棲していれば良かったのに でも、どうして全員で ジャングル連合に 移動することにしたんですか? 王国は今、もぬけの殻です 万が一にも、 帝国軍に私達の位置を 悟られないようにするためです この作戦において大切なのは、 敵に私達の幻影を追わせること 人は目に見えないものを 過大評価する傾向にあります 私達が見つからなければ 見つからないほど敵軍は焦り、怯え、 正しい判断ができなくなります そこまで考えていたんですかっ…! それにもう一つ…私達は急ぎ、 連合との同盟を確固たるものにして マナを確保しなければなりません 陛下にはなるべく早く連合の盟主と お会いして欲しかったのです 拙者も早くアスカロン殿と お会いしたいと思っていました ふええっ? どちら様ですか… 申し遅れました 拙者、ジャングル連合盟主 ムラマサと申す お会いできて光栄です、 アスカロン殿 こちらこそ、ムラマサさん! まずは謝罪をさせて下さい… 姉がご無礼を致しました えっ… 急にどうしたんですか?

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