28001041 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅰ 第4幕「急転のエンシェント」戦闘前
【グリード】 着きました さあ、どうですかマスター?
【グリード】 昼間のうちに夜景のきれいな場所を 探しておいたんです 秘密の絶景スポットですよ
降るような満天の星と 美しく広がる夜の海を一望できる
確かにとても素晴らしい光景だった けれど、それ以上に窓際に立つ 彼女の美しさが際立っていた
見惚れて言葉を失っていると グリードが首を傾げた
【グリード】 おかしいわね… 想定していた反応ではないわ
【グリード】 マスター、お気に召さなかったの ですか?
【グリード】 私が調べたところによると、 絶景は見る者を魅了し虜にします
【グリード】 この場に連れてきた私に対する 好感度が上がるはずなのですけれど…
【グリード】 何か間違っていたのかしら? この景色はマスターを魅了するには 足りないということ…?
考え込む彼女に、そうじゃないと 答える
恥ずかしくもあったが、 君に見惚れていたんだと 素直に伝えた
【グリード】 私に!? …マスター、そのような戯れ言は やめてください
【グリード】 私達は神々に作られし粛清部隊 “大罪”をその身に宿した キラープリンセスです
【グリード】 そんな私に見惚れていただなんて… あり得ません
そんなことはない 君は綺麗だと言い返す
【グリード】 まだ言うのですかっ? くっ…急に動悸が…何なの、これは?
【グリード】 そういえば、さっきグラトニーも 似たようなことを…まさか!?
【グリード】 マスター…私に何かしたのですねっ これがバイブスの…呪いですかっ?
【グリード】 心拍数と顔の皮膚温度が著しく 上昇しているっ…! こんなこと…初めてっ…
【グリード】 いけない…! 今すぐ私にかけた呪いを解きなさい さもないとっ…
どこに仕舞っていたのか、グリードが 剣を抜き放った
落ち着いてと懸命に訴えるが 彼女は全く聞く耳を持たない
【グリード】 私がアナタを支配するんです! アナタに…支配されるなど… あり得ません!
グリードが剣を突きつけてきた やむを得ず、ごめんと叫んで 逃げ出す
【グリード】 待ちなさい! 決して逃がしはしません… アナタは私のものですからっ
【フライシュッツ】 あはん♪ マスターくんだ~っ
【フライシュッツ】 おねーちゃんの胸に飛び込んでくる なんて、マスターくんも実は 甘えんぼうさんなんだね~
その途中でフライシュッツと ぶつかってしまった
急いで逃げようと急かすが、 彼女は上機嫌に抱きついてくる ばかりで動けない
【グリード】 何をしているの…フライシュッツ! マスターを離しなさい
【フライシュッツ】 グリードちゃんもいたんだね~ ひょっとして深夜のデート? やぁぁぁぁん♪羨ましいな~っ
【グリード】 デート…? な、何を言っているの!? これはそういうのではないわっ…
【フライシュッツ】 グリードちゃん、 お顔真っ赤で可愛い~♪
【フライシュッツ】 あたしもマスターくんとデート したいな~っ
【グリード】 ふざけないで! マスターは私のものよ
【グラトニー】 いいや、ボクのものだ!
【フライシュッツ】 あ!グラトニーちゃんも来たんだ~
【グラトニー】 マスターがボクに何をしたのか… この胸の高鳴りについて問い糾す 必要があるんだよ!
【グリード】 私も呪いをかけられたわ… “マスター”は想定以上に危険な 存在だったようね
【フライシュッツ】 む~… 二人とも素直じゃないんだから~ それはね――
【フライシュッツ】 ひゃん! 密林の方から大きな音がしたけど 何なのー…?
【フライシュッツ】 あれは…異族?
【巨大異族】 グアアアアアアアアアアアアアア!!
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