Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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28002021 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅰ 第7幕「警衛のブラック」戦闘前

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マスターとグリードは 砂浜でビーチパラソルの下に 向かい合って座っている

ラストはグリードの背後に立ち、 直射日光を浴びながら じっとマスターを睨んでいる

【グリード】 ラスト、もう少し離れなさい 少し近すぎるのではないですか?

【ラスト】 私のことはお気になさらず

【グリード】 はぁ… マスター、そういうことですから 彼女のことは気にしないでください

【グリード】 では、今度はもう逃がしませんよ 今日はゆっくりお話をしましょう

グリードはそういうが、 マスターは直射日光を浴びるラストが 気になって仕方がなかった

【グリード】 マスター、昨夜の夜景は お気に召されたのですよね 絶景に魅了されましたか?

【グリード】 それで、私のことも 見惚れるほど綺麗だと、戯れ言を…

【グリード】 また、顔の皮膚温度が 上昇してきました っ…今日もこの島は暑いですね

【グリード】 …そうです、夜景を探したときに、 きれいな滝がある場所も 見つけたんです

【グリード】 そこなら涼しいですし、 いまから行ってみませんか?

マスターもその意見に賛成して 一行は移動することになった

マスターは汗をかいているラストが 心配になり、暑いけど大丈夫かと 声をかける

【ラスト】 くっ…! 暑さなど、なんでもありません 私に近づかないでください

【グリード】 マスター? ラストと何を話しているのですか… いまは私との時間ですよ

【ラスト】 さぁ、はやく行ってください

sea_jungle_day.png

【グリード】 マスター、こっちです この川の先に滝があるんですよ もう少しで到着しますから

【グリード】 このあたりは 少し滑りやすいですから 気をつけて…

グリードにそう言われた時、 マスターはすでに足を滑らせていた

【グリード】 マスター!

マスターの体は宙を舞い、 川に落ちることを覚悟したが、 気がつくとラストの腕に抱かれていた

【ラスト】 本当に危なっかしい人ですね… あなたは人の心配よりも 自分の心配をするべきです

【グリード】 待ちなさい、ラスト! 私が助けられる距離でした! でしゃばらないでくれますか?

【ラスト】 私は警護として、するべき役目を 果たしたまでですが

【グリード】 いいですか、 なぜ先ほどから 私の邪魔ばかりするのです?

【ラスト】 邪魔などしていません

【グラトニー】 なんだ、賑やかだと思ったら グリードたちじゃないか なにかあったのかい?

【グリード】 グラトニー! あなたまで 私の邪魔をするつもり!?

【ラスト】 だから、邪魔などしていない! ただの警護です!

【グラトニー】 はいはい、わかったわかった ふたりとも離れて、少し落ち着こうか

【グリード】 わざと近くに立って マスターの隙を 狙っていたのではないですか?

【ラスト】 私はマスターの危機を 救ったのですから、 感謝されてもいいくらいです!

【グラトニー】 だからさ、ボクを胸で 挟まないでくれるかな…?

【グリード】 文句はラストに言いなさい!

【ラスト】 グリードが離れればいいことでしょう!

【グラトニー】 …ねえ、ふたりとも! ボクの声聞こえなかった?

【グラトニー】 いいから離れろって いってるだろう!

グラトニーの怒号をきっかけに、 3人の殺気が周囲を包む

【グリード】 …ふっ そうですね、この雰囲気こそ 私たちにふさわしい

【グラトニー】 そうだね… なんで忘れていたんだろう

一触即発の雰囲気におびえながら マスターが仲裁に入ろうとするが、 誰もこちらを見ようとしない

【ラスト】 さあ… どう決着をつけましょうか?

【異族】 グウウウウウ!

【グリード】 こんなときに異族…? 本当に邪魔ですね…

【グリード】 あなたたちより先に こちらを倒しますか

【グラトニー】 キミたちを倒す前に、 先にコイツらを 平らげてしまおうか

【ラスト】 ふん… この程度、物の数にもなりません

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