28002041 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅰ 第9幕「顕示のエンシェント」戦闘前
【ラスト】 グラトニー… 私はあなたを… 裏切りを許さない!
【グラトニー】 あははっ! 裏切り? 許す? 誰が? なにを?
【ラスト】 私は見ていました! あなたが彼女と手を組もうと していたのを!
【グラトニー】 でも、ボクは誰も裏切っていないよ だって、ボクたちの任務は マスターを支配することだろう?
【グラトニー】 目的達成に必要となれば 誰とだって手を組むさ それを裏切りとはいわせないよ
【グラトニー】 目的のためなら手段は選ばない、 それがボク達のやり方じゃないか
【ラスト】 それは…そうですけど…
【グラトニー】 ボクの理想は決して揺るがない… どんなことをしても、 マスターをボクのものにするんだ!
【ミネルヴァ】 さきほどは言いそびれましたが その件については、 お役に立てると思います
【ミネルヴァ】 私の知恵を持ってすれば、 マスターの心を掴むことも 難しくないでしょう
【グラトニー】 やった…! ボクの勘に間違いはなかったね
【ラスト】 私は納得できません! あの危険な力に、知恵だけで 対抗できるというのですか?
【ミネルヴァ】 なるほど… あなたは知恵というものを 軽んじているようですね
【ラスト】 言うだけなら誰にでもできます 本当に、あなたの知恵で マスターの心を掴めるのですか?
【ミネルヴァ】 もちろん、可能です
【ラスト】 それでは、その知恵の力を あなた自身で 見せてもらいましょうか?
【ミネルヴァ】 私自身で、ですか? それはどうなんでしょう…
【グラトニー】 ラスト、それじゃ話が違うだろう? マスターはボクのものだよ
【ラスト】 彼女とマスターの様子は 私達が常に監視します いざという時には止めに入りましょう
【ラスト】 ですが、私達の介入が必要になるほど うまくいくとは思えませんけど…
【ミネルヴァ】 そこまで言われては 引き下がれません
【ミネルヴァ】 わかりました、 お受けいたします
【ミネルヴァ】 明日の朝、プールにて 知恵の力をお見せします
翌日、わけも分からず ラストとグラトニーに指示され、 プールにやって来たマスター
【ミネルヴァ】 マスター、おはようございます! 今日は、私の完璧なプランで マスターをおもてなしいたしますね
そこにいたのは、 笑顔で出迎える ミネルヴァの姿だった
【ミネルヴァ】 まずは、一緒に泳ぎませんか? 私、あまり泳ぎは得意ではないので 教えていただけると嬉しいです…
【ミネルヴァ】 ぷはーっ マスターのおかげでかなり泳げました! ありがとうございます
【ミネルヴァ】 少し泳ぎ疲れましたね、 休憩しませんか? 実はお弁当を作ってきたんですよ
【ミネルヴァ】 お口に合うといいのですが… おいしいですか? よかったです!
【グラトニー】 すごいな…完璧じゃないか…
【ラスト】 くっ…
【グラトニー】 そうか、食べ物を与えるのは 間違っていなかったんだな 運動のあとには休みを与えるのか…
【ラスト】 うっ…
【グラトニー】 やっぱり、ボクの判断は 間違っていなかったようだ
【グラトニー】 彼女の知恵を得られれば、 ボクがマスターを支配できる!
【ラスト】 …この気持ちは、なに? あのふたりを見ていると胸がざわつく 怒りを抑えられない…!
【ミネルヴァ】 では、マスター 食事のあとは軽い運動がおすすめです 浜辺を散歩しませんか?
【ラスト】 待ちなさい! もう終わりにしましょう!
【ミネルヴァ】 あら、どうしたんですか? 私のプランはまだ終わってませんよ
【ラスト】 あなたのやり方はわかりました ですから、もう結構です
【ミネルヴァ】 中途半端なままでは終われません そもそも、あなたが 言い出したことでしょう?
【ラスト】 ぐっ… あ、あなたが、色欲に溺れた顔を していたから止めてあげたのです
なにがなんだかわからないが、 険悪な雰囲気を察したマスターは とにかく間に入ろうとした、その時…
【アスカロン】 キャーーー!!
【異族】 グウウウウウ!
【ミネルヴァ】 異族の群れです! 彼女たちを守らなければ!
【ラスト】 …………
ラストはミネルヴァを目で追うだけで 戦闘に参加する様子もなく マスターの近くにとどまっていた
マスターは、 君は異族と戦わないのかと ラストに尋ねる
【ラスト】 私には異族と戦う理由がありません 私の目的はマスターだけですから
でも、ミネルヴァだけで異族の群れと 戦うのは大変だ、力を貸してほしいと マスターが頼む
【ラスト】 …わかりました あなたが頼むから、仕方なくですよ 安全な場所にいてくださいね
【ミネルヴァ】 くっ! さすがに数が多いですね…
【ラスト】 これぐらい、あなたの知恵で なんとかならないのですか?
【ミネルヴァ】 もちろんできます あなたを軸にした作戦はいかがですか?
【ラスト】 …いいでしょう その作戦、 聞かせてもらいましょうか?
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