290101103 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第1章 エデンクライシス-始動- 第１話 魔弾の錬成-10 戦闘後
【アルマス】 逃げた異族を追ってきたけど、 何だか薄暗くて狭いわね…
【ラグナロク】
さっきの異族はどこ？
私の中の風が、ざわついている
【パラケルスス】 そうだ 君達はそこでしばらく大人しく していてくれ
【アルマス】 えっ…？ 今、パラケルススの声が――
【アルマス】 今度は何よ！？
【ブリューナク】
二人とも伏せろ！
【アルマス】 ひとまず収まったみたいだけど… みんな無事っ？
【ラグナロク】
私はここにいる
【ブリューナク】
ブリューナクは問題ない
【フラガラッハ】
困ったわ…
【アルマス】 大丈夫、フラガラッハ！？
【フラガラッハ】
こんなに暗かったら、マスターが
わたしの美貌を見つめられなくて
悲しい思いをしてしまうわ
【アルマス】 心配するだけ無駄だったわね
【ラグナロク】
生き埋めにならずに済んだのは
幸運の女神様が微笑んでくれた
お陰だけど…
【アルマス】 さっきの爆発音 間違いなく誰かさんの仕業よね
【アルマス】 パラケルスス… 何を企んでるの？
【フラガラッハ】
パラケルススといえば、先程、
マスターにお話しし損ねていた
ことがあるわ
【アルマス】 そういえばそうだけど、ここで その話する？
【フラガラッハ】
ふふっ
真っ暗な中での密談…
いけない香りがするわね
【アルマス】 余計なこと言わなくていいから さっさと話してっ
【フラガラッハ】
村を散策していたときに、
わたしの美貌に見惚れた人達から
聞いた話よ
【アルマス】 何、その前置き…？
【フラガラッハ】
足を悪くしたマスターの代わりに、
パラケルススが買い物をするように
なったのだけれど
【フラガラッハ】
少し前まで買い物は二人でしていた
そうなの
パラケルススと
【フラガラッハ】
もう一人は、フライクーゲル
【アルマス＆ラグナロク】 ！？
【フラガラッハ】
お二人は仲が良かったみたいね
それなのに、ある日を境に
フライクーゲルは姿を見せなくなった
【フラガラッハ】
以来、彼女は一人で買い物をしている
そうよ
【アルマス】 まさか、いなくなった フライクーゲルが インテグラルキラーズの…？
【ラグナロク】
その可能性は高そうね
【ラグナロク】
フライシュッツが心配だわっ
すぐに合流しましょう！
【ブリューナク】
了解した
すでに脱出経路は確保済みだ
【アルマス】 本当、頼りになるわねっ
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