290102133 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第1章 エデンクライシス-始動- 第2話 インタールード 戦闘後
【異族】 イイイイイッ…
【ダーインスレイヴ】 この戦場での死は、これで終わり…
【ハリー】 あ…ありがとう…ダーイン
【ダーインスレイヴ】 転んでしまっては 逃げることも能わぬな 足元に気をつけることだ、ハリー
【ハリー】 うん… ごめん…
【ダーインスレイヴ】 謝らずとも良い さあ、行こうか
【ハリー】 うん… ねえ、ダーイン
【ダーインスレイヴ】 何かな、ハリー?
【ハリー】 どうして、 僕のキル姫になってくれたの?
【ハリー】 僕なんか…弱くて…勇気もなくて… それに、教会で洗礼を受けてないから 正式な奏官でもないんだよっ…!
【ダーインスレイヴ】 やれやれ… おぬしにも困ったものだな
【ダーインスレイヴ】 まず、自分のことを「なんか」と 言うものではない 卑下は己の心を萎縮させる
【ダーインスレイヴ】 それから弱いことは悪ではない 人間が異族と戦えないのは 当然のことだから気にするな
【ダーインスレイヴ】 そしてハリーには勇気がある たった一人、ユグドラシルを目指して 旅していたのだから
【ダーインスレイヴ】 わたしに出会うまで、異族と相対する 恐怖にさらされながら、ここまで 歩んできたのだろう?
【ハリー】 それは…行かなきゃいけないから…
【ダーインスレイヴ】 おぬしは使命のために踏み出せる者だ そういう者こそ勇気ある者だ
【ダーインスレイヴ】 正式な奏官でないことも、 気にすることではない
【ダーインスレイヴ】 重要なのは、わたしのキラーズと おぬしのバイブスが適合し、 共鳴しているという事実
【ダーインスレイヴ】 それこそが、 わたしがおぬしの側にいる理由だ
【ハリー】 ダーイン… ありがとうっ
【ハリー】 一人ぼっちで…本当は心細かった けれど…ダーインに会えて良かった
【ダーインスレイヴ】 ハリーよ わたしはおぬしにとって有用な存在で あるよう努力しよう
【ダーインスレイヴ】 だから、おぬしも進んでくれ いつかわたしが、本当におぬしに剣を 捧げる日が来ることを願っているよ
【ハリー】 う、うんっ 頑張る!
【ダーインスレイヴ】 ふむ…運命とは数奇なものだ
【ダーインスレイヴ】 よもや、このわたしがかように 幼い少年をマスターと 仰ぐことになろうとはな
【ダーインスレイヴ】 あの天に浮く逆さまの ユグドラシルといい、 インテグラルキラーズといい…
【ダーインスレイヴ】 何か大きなうねりが世界を包みつつ あるようだ
【ダーインスレイヴ】 ふふっ 面白いではないか
【ハリー】 ダーイン、どうしたの?
【ダーインスレイヴ】 ああ、今行くよ
【ダーインスレイヴ】 さて、まずはハリーを ユグドラシルまで 連れていくとしよう
【レーヴァテイン】 どうしたの…? ユグドラシルの調子を見てるん じゃなかったっけ?
【ティルフィング】 何か良くないことが 起きているようです…
【ティルフィング】 先程、ユグドラシルに強い負荷が かかりました
【ティルフィング】 すぐに治まったのですけれど、 少し調べた方が良さそうですね…
【レーヴァテイン】 ふーん…
【ティルフィング】 原因はカレットの町に あるようです
【レーヴァテイン】 アルテミスが行ってるところね…
【ティルフィング】 私が直接見てきます 「選定」もしなければなりませんので
【レーヴァテイン】 気をつけてね…
【ティルフィング】 はい ありがとうございます それでは
【レーヴァテイン】 はぁ…面倒くさい 何でこんなことになったんだろ…
【レーヴァテイン】 私はただ… 一緒にいたいだけなのに…
【レーヴァテイン】 ふわぁぁぁっ… 寝よ…
Next: 290103001