290104009 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第2章 エデンクライシス-覚醒- 第1話 風雲!マサムネ城-9
【方天画戟】 何だよ…! やろうってんなら、 やってやるよ…!
【マサムネ】 拙者は次の試合に備えて 出てきただけだ そなたとは準決勝で相見えよう
【方天画戟】 お、おうっ…
【観客達】 ……………………
【ラグナロク】 マサムネが出てきた途端、 空気が張り詰めたわね
【ダーインスレイヴ】 皆、気圧されているんだよ 彼女の相手は厳しそうだな 一体、誰が出てくるんだ?
【観客1】 あいつに勝てるキル姫… 本当にいるのか…?
【観客2】 雰囲気だけで 勝ち目がないって思っちまうよ…
【司会】 それでは第四試合 マサムネの対戦相手は 彼女です!
【エクスカリバー】 よろしくお願い致します
【司会】 そのキラーズは真王を守る聖剣! 強さと美しさを兼ね備えた まさに王者の剣
【司会】 聖剣・イズ・至高! エクスカリバーだあああ!!
【観客達】 ワアアアアアアアアアアアア!!
【ダモクレス】 あはははっ! 大歓声だね~っ
【ダーインスレイヴ】 エクスカリバーとは 畏れ入ったね これは十分、勝機があるよ
【マサムネ】 そなたとは一度、手合わせしたかった その強さ、見せてもらう
【エクスカリバー】 私の剣は本来、 マスターをお守りするための ものなのですが…
【エクスカリバー】 今回ばかりは、 あなたを討つ刃となりましょう
【マサムネ】 所詮、弱き者は強き者の色に染まる
【マサムネ】 どちらの色に染まるか… 果たし合いといこう
【司会】 厳かな雰囲気の中、 第四試合、開始です!
【マサムネ】 どうした!? そなたからはまるで闘志が 感じられぬぞっ
【エクスカリバー】 何も語らずとも、 剣筋から悟ることができるのですね さすがはマサムネ
【マサムネ】 世辞は無用だ 本気でなければ真価を問えぬ!
【エクスカリバー】 それは失礼致しました ですが、私もあなたに お尋ねしなければなりません
【エクスカリバー】 あなたの仰る「選定」… “違えぬ忠義”を掲げて いらっしゃいますね
【マサムネ】 うむ 強き意志ある者こそが 新世界にて花開く
【エクスカリバー】 それは、力だけでなく、 心のありようも見ていると 解釈して良いのですか?
【マサムネ】 ほう…
【エクスカリバー】 例えば先程の試合 あなたにとって強者は方天画戟 ですか?それとも青龍偃月刀ですか?
【エクスカリバー】 あなたの選定基準に合致するのは どちらなのでしょう?
【マサムネ】 ふむ その答えは簡単だ
【マサムネ】 どちらも拙者の選定にそぐわぬ
【エクスカリバー】 そうなの… 理由を聞いても良いですか?
【マサムネ】 方天画戟は勝つために観客の命を 脅かした あれは武士道に反する
【マサムネ】 観客を守った青龍偃月刀の行いは 称賛に値するが、しかし彼女は 負けた
【マサムネ】 正しい行いを為すものは、 負けてはならぬ
【マサムネ】 勝ち残ってこそ、 その正しき魂で世界を染め上げる ことができるのだ
【マサムネ】 よって二人とも選定にそぐわぬ
【マサムネ】 …ともあれ、無用の議論だな いずれにしてもキル姫は皆、 剪定する
【エクスカリバー】 なるほど よく分かりました…
【エクスカリバー】 それでは、 私はここで退くとしましょう
【マサムネ】 何?
【エクスカリバー】 降参致します
【司会】 おおっとお!? 切り結びながら何か話していた 二人ですがっ…
【司会】 ここでまさかの! エクスカリバー・イズ・ 降参宣言です!
【観客達】 えええええええええーっ…
【マサムネ】 待たれよ、エクスカリバー 如何なることか?
【エクスカリバー】 ごめんなさい… お答えするわけにはいきません それでは
【司会】 予想外の幕切れになってしまい ましたが…マサムネ様・イズ・ 準決勝進出です!!
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