290202011 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第2章 エデンクライシス-覚醒- 第2話 愚者の進行-1 戦闘前
ユグドラシルを目指すアルマス達の 前に巨大な城が姿を現す
マサムネ城と呼ばれるその城では 最強のキル姫を決める 大会が催されようとしていた
アルマスもマサムネを倒すため 大会に参加するが…
キル姫との戦いの中で インテグラルキラーズの力を 発現させてしまう
自分自身について考えるアルマス 彼女の変化にラグナロクも 思い悩む
しかし彼女達の思いとは関係なく 試合は進み、決勝でアルマスと マサムネが激突した
マサムネはアルマスに、 再びインテグラルキラーズになるよう 迫る
アルマスはそれを拒否し、 改めて自分自身の意思で真実を知ると 決意した
仲間達の力添えもあり、かろうじて マサムネ城を脱したアルマス達は ユグドラシルを目指す
そこには如何なる“真実”が 待ち受けているのか
天上世界崩壊まで、 残り――
【蜻蛉切】 ユグドラシルはもう目と鼻の先よ! 私についてきなさい!
【アルマス】 何であなたまでついてきてるのよ… しかも先頭に立って…
【蜻蛉切】 仕方ないでしょっ そなたがわたしの殿になっちゃったん だから!
【蜻蛉切】 別にそなたのことなんて、 何とも思ってないんだからね!
【アルマス】 また面倒なのが増えたわ…
【ダモクレス】 うんうん 愛さえあれば問題ない!
【蜻蛉切】 だから! そんなんじゃないんだってば!
【ラグナロク】 懐かしい風ね 心が安らぐわ
【アルマス】 …ねえ みんな少し緊張感なくしてない?
【ネス】 そうです! 確かにユグドラシルまであと一息 ですけれど、規律は守って下さい
【フライシュッツ】 しょうがないと思うな~ だって、この辺りは教会の お膝元だから~
【ラグナロク】 今までよりも旅しやすくなるはずよ 町に着いたらユグドラシルに向けて 最後の準備をしましょう
【アルマス】 そっか あなた達にとっては 庭みたいなものなのね
【ダーインスレイヴ】 だが、教会が失われた後もおぬし達の 庭であるとは限らないのではないかな
【ハリー】 ダーイン、 そんなイジワルなこと言わなくても…
【ダーインスレイヴ】 おっと失礼 わたしはこう見えて心配性でね
【ネス】 ダーインスレイヴの言うことも 一理あります 皆さん、油断しないで下さい
【スイハ】 町が見えてきました
【ラグナロク】 ああ… 町は無事なようね 良かった…
【奏官1】 インテグラルキラーズは我々を 新世界に導いて下さる救世主なのです
【奏官2】 彼女達を信じ、 その選定に身を委ねましょう
【奏官3】 ロンギヌス様に祈りを あの方は“果てなき慈愛”の 持ち主です
【奏官4】 愛です 全ては愛なのです
【住人達】 ロンギヌス様! どうか私達を新世界にお連れ下さい! その慈愛でお包み下さい!
【ラグナロク】 何なの、これ…
【アルマス】 ちょっと… 教会のお膝元じゃなかったの? これじゃあ…
【蜻蛉切】 まるでインテグラルキラーズを 信奉してるみたいじゃないの!
【???】 その通りだぜ 今更のこのこやってきた グズでのろまな毛虫ども!
【ラグナロク】 あなた、ルーン…! 何がどうなっているのっ?
【ルーン】 ああん? 私に気安く話しかけんじゃないよ 虫けら風情が
【ネス】 ラグナロクに対して、何て口の 利き方をするんですか! 規律違反ですよっ
【ルーン】 ピィピィ囀るな! お前達の時代は終わったんだ これからは…
【ルーン】 あたいのマスターと インテグラルキラーズの時代 なんだよ!
【ラグナロク】 …あなたのマスターは インテグラルキラーズ側についた ということなの?
【ルーン】 だから気安く話しかけるなって 言ってんだろうが! おい、野郎ども!
【兵士1】 ルーン様! 包囲は完了致しましたっ
【ルーン】 よーし そんじゃとっととやっちまうよ
【ラグナロク】 異族じゃなくて、人間の兵士…? そんなっ…
【フライシュッツ】 やめて~っ… 私達、人に危害を加えるなんて できないよ~
【ルーン】 はんっ だからお前達はダメなんだよ おら、とっとといきな!
【ルーン】 あたいもたっぷり血の匂いを 嗅がせてもらうからねぇ!
【ラグナロク】 兵士を攻撃するわけにはいかない 何とかして逃げないとっ
【兵士1】 かかれーっ!
【ダーインスレイヴ】 ハリー、少し失礼するよ
【ハリー】 えっ? わわっ? ダーイン!?
【ダーインスレイヴ】 すまないが、全員はわたしの手に余る おぬし達は自らの力で逃げてくれ
【アルマス】 ダーインスレイヴ!? 仕方ないわね…私達もっ
【ルーン】 飛んで火に入るクソムシさん♪ …ぶっ殺す!
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