290203050 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第2章 エデンクライシス-覚醒- 第3話 もう一度出会うために-5
【ハリー】 僕は…実は記憶があんまりないんです
【アルマス】 えっ…そうなんだ あなたも大変だったのね
【ハリー】 でも、すぐにダーインに会えたので そんなに辛くはなかったですよ ただ…
【ハリー】 気がついたとき、僕は何も覚えて いなくて…唯一覚えていたのが 「使命」だったんです
【ハリー】 それが…「ユグドラシルに行け」 というものでした
【ダーインスレイヴ】 それだけしか覚えていないと言うから わたしも初めは戸惑ったよ
【ダーインスレイヴ】 だが、キラーズが適合したからな ハリーを必ずユグドラシルに 連れていくと誓ったのだ
【ハリー】 …実は、その後 ラグナロクさん達と お会いした頃から
【ハリー】 少しずつ頭の中のもやが晴れていく ような感覚がしてました
【ダーインスレイヴ】 ほほう それは初耳だな
【ハリー】 ごめん… はっきりしてなかったから、 言い出しにくくて…
【ダーインスレイヴ】 いいんだ 続けてくれ
【ハリー】 うん… 僕はユグドラシルに行って、 何かをしないといけない
【ハリー】 “彼女”と一緒にユグドラシルに 触れて「それ」をやらないと いけない
【ハリー】 そこまで「思い出した」んです
【アルマス】 まだけっこう曖昧な感じね “彼女”って誰よ? ダーインスレイヴじゃないの?
【ハリー】 分かりません… それで…この前までいた町で… 光るユグドラシルを見たとき…
【ラグナロク】 光るユグドラシル? 反転世界の方のこと?
【ダーインスレイヴ】 ああ、そうだ 人々が暴徒と化した町で、 ティルフィングが誰かを選定した
【ダーインスレイヴ】 そのとき反転したユグドラシルが 淡く光ったのをわたしも見た
【ハリー】 それを見た瞬間、頭の中で すごく激しい警鐘が鳴ったんです 「揃ってしまった」って…
【ハリー】 急がないと間に合わなくなるって… 僕…怖くて、頭が痛くて…
【ダーインスレイヴ】 これは一刻を争う事態だと察してな おぬし達には悪いと思ったが 伝言を残して先に町を出た
【ダーインスレイヴ】 だが、さすがにわたし一人で レーヴァテインを相手するのは リスクが高い
【ダーインスレイヴ】 こちらにはハリーもいるからな それに、ティルフィングの所在が その時点で把握できていなかった
【ダーインスレイヴ】 もしものことを考えて、 おぬし達を囮にさせてもらったのだ すまなかった…
【ラグナロク】 そういう事情なら仕方ないわ 実際、あと少しで上手くいって いたんだから
【アルマス】 でも、“彼女”が誰かって謎は 解けてないのよね まだ思い出せないの?
【ハリー】 ごめんなさい…
【アルマス】 謝らなくてもいいわよ 思い出せないって…辛いものね
【ケラウノス】 実感こもってるな~
【ケラウノス】 それで、ハリーはこれから どうするのかな?
【ケラウノス】 正直、ユグドラシルに行くのは お薦めしないよ 怖いお姉さん達が守ってるから
【ハリー】 …僕は、いきます!
【ハリー】 お願いします! 僕を連れていって下さい! 僕には、戦う力はないけれど…
【ハリー】 行かなきゃいけないんです! きっと…この世界のためにっ
【アルマス】 言うわね そういうの、嫌いじゃないわ!
【ラグナロク】 ええ… 戦えないといえば、 私も同じだから
【ケラウノス】 いいね~♪ ますます好みだな~
【ダーインスレイヴ】 ケラウノス、斬られたいのか?
【ケラウノス】 マスターを守るダーインスレイヴ、 本当、男前だな~♪
【デオン】 話はまとまったのである! では、軍議に移るのである!
【エルキュール】 はい! 今度こそインテグラルキラーズを 討伐しましょう!
【アルマス】 わっ! ビックリした…
【エルキュール】 安心して下さい、皆さん 希望はあります!
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