290301090 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第3章 地上の脅威-リバイヴ- 第1話 異形の浸食-9
【カミト】 ああああぁぁぁ…!
【カミト】 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い怖い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
【カミト】 痛いよぉっ…! 僕の…左腕がぁっ…
【カミト】 そんな… 死ぬのかな…僕…
【???】 大丈夫ですか!? しっかりして下さい
【カミト】 えっ… 君は…
【フォルカス】 私はフォルカス・聖鎖・ウリエル 止血をしますので、 じっとしていて下さいね
【カミト】 あ、うん… ありがとう…
【カミト】 …………
【カミト】 懐かしい夢を見たな
【カミト】 僕が「事故」で左腕を無くした ときのこと…
【カミト】 あのとき助けてくれたのが、 フォルカスだった
【カミト】 それ以来、側にいてくれる… 考えてみれば兄貴より一緒にいる 時間は長いんだよな…
【カミト】 …昨日のアレ、何だったんだろう? やっぱりちゃんと聞いた方が 良いかな
【アスカロン】 おはようございます、マスター
【カミト】 おはよう、アスカロン …どうしたの? 浮かない顔してるね
【アスカロン】 あの…フォルカスがどこに行ったか 知りませんか? 朝から姿が見当たらなくて
【カミト】 なっ! グリモワールも知らないのっ?
【アスカロン】 はい 聞いてみたんですけど、 何も知らないそうです…
【カミト】 あのフォルカスが僕達に黙って 一人で行動するはずない…!
【カミト】 あ、兄貴に相談してみるよっ
【ヴァング】 フォルカスがいないだとぉ?
【カミト】 どうしよう、兄貴… 昨日の連中の仕業かなっ?
【ヴァング】 それにしちゃ、フォルカスだけを 狙うなんて中途半端だろ
【ヴァング】 こういうことをするんなら、 むしろジーベンじゃねえか? 何にしろ…
【ヴァング】 探しに出るか おい、カミト 捨てられた犬みてぇな顔してんぞ
【ヴァング】 ちゃんと飯食ってるかぁ? しゃきっとしろや!
【カミト】 あ、うん… ごめん…
【ヴァング】 そんなに思い詰めんじゃねぇ おおかた、朝の見回りでも してるんだろうよ
【ヴァング】 すぐに再会できるぜ 朝飯食って支度しろ
【カミト】 うん… そうだよねっ
【カミト】 懐かしい夢を見たせいで、 ちょっと深刻になりすぎてたの かもな…
【グリモワール】 まったく! 普段は偉そうに規律がどうとか マスターに忠誠をとかうるさいのに
【グリモワール】 自分が無断で単独行動だなんて、 ワタシを怒らせないでほしいわ!
【カミト】 そんなに怒らないで、グリモワール
【グリモワール】 キミがそんなだからでしょ!
【アスカロン】 あ! 見えてきましたよ ジーベンの拠点です
【ヴァング】 おっしゃぁ! 気合い入れてけよ、シユウ
【ヴァング】 まず奴の顔面に一発叩き込め! 話はそれからだ!
【シユウ】 うがあああぁぁ! いっぱつでたたきつぶしてやるぞ!
【カミト】 兄貴っ… まだジーベンの仕業だって 決まったわけじゃないから…
【ヴァング】 行くぞ、おらあああ!!
【シユウ】 うがあああぁぁ!
【カミト】 待ってよ、兄貴…!
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