290302030 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第3章 地上の脅威-リバイヴ- 第2話 絶望の胎動-3
【グリモワール】 それで、何が聞きたいのよ レシェフ?
【アスカロン】 光と闇の力を持っていながら、 更に知識も欲するなんて… 貪欲ですね
【アスカロン】 私も負けていられません!
【レシェフ】 やっは~! あたしが本気出したら、 世界が炎と闇に覆われるからね
【グリモワール】 いい加減にしなさいっ! ここでさっきの続きをしても いいのよ!?
【レシェフ】 たはは… 落ちつけよ、グリモワール
【レシェフ】 おまえに聞きたいのは、 少し前から立ちこめるようになった 霧のことだよ
【レシェフ】 あれって、闇の力なんだろ?
【グリモワール】 キミだって闇の力が使えるんだから 聞くまでもないでしょ
【グリモワール】 ただ、変なのよね 闇だけじゃない…まるで相反する力が 融合してるような…
【レシェフ】 うんうん それでっ?
【グリモワール】 何でそんなに身を乗り出してるの? むしろ、こういうのはキミの方が 詳しいんじゃないの?
【アスカロン】 光と闇の力を両方使えるんですよね …羨ましい
【レシェフ】 いや、そうなんだけどね~ 他のキル姫の意見も 聞きたいっていうか~
【グリダヴォル】 霧の話なら、私も興味があるな
【レシェフ】 グリダヴォル!? あ、あたしの背後を取ったら 命はないって言ってるだろ!
【グリダヴォル】 ごめんよ 殺されなかったのは、 君が堪えてくれたからかな?
【レシェフ】 と、当然だよ! 一応、仲間だしなっ
【グリモワール】 グリダヴォル、キミもここの連中の 仲間だったの!?
【アスカロン】 もしかして、あのときジーベンの 部屋にいたのは…
【グリダヴォル】 うぅむ… 勘違いしないでほしいんだけど
【グリダヴォル】 私は「ネオ・ラグナロク」の人達の ことはどうでもいいんだ
【グリダヴォル】 そもそも、生者には興味がないからね
【グリモワール】 だったら、何であそこにいたのよ!?
【グリダヴォル】 死者に似た気配を感じたから、かな でも、死者ではなかった かといって生者とも言えない…
【グリダヴォル】 不可解な感じだったんだよ それで私も戸惑っていた そこに君達が来た
【グリダヴォル】 それだけだよ 私が来たときには、 あそこには誰もいなかった
【グリモワール】 素直に信じる気にはなれないけどね!
【グリダヴォル】 ご自由にどうぞ それより霧について話そうよ
【グリダヴォル】 あれは良くないね 生と死の境界を曖昧にしてしまう 君達は、どんな体験をした?
【グリモワール】 ワタシ達は特に何も マスターとヴァングは幻覚を見た みたいだけど
【アスカロン】 それに霧の中から化け物が 出てきました!
【グリダヴォル】 うぅむ… やはり境界が 曖昧になっているせいだな
【グリダヴォル】 死者がさまよい出てしまって 嘆いているんだよ それが可哀想でね…
【レシェフ】 …って! あたしが話してたのに、 いつの間にか割り込まれてた!
【グリダヴォル】 ごめんよ 失った闇の力について、 聞きたかったんだよね
【レシェフ】 ハッ! な、なに言ってんだよ… あたしの闇の力は封印してるんだっ
【レシェフ】 そうしないと、強大過ぎて 何が起きるのか あたしにも分からないんだからっ
【グリモワール】 レシェフ… キミ、まさか…
【レシェフ】 本当だぞ! “眩きヒカリ”と“冥きヒカリ”の 前には何者も無力だからな!
【グリモワール】 …アスカロン ちょっと耳貸しなさい
【アスカロン】 はい、何ですか?
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